アクセスポイントとは、無線LANの中の親機の役割をする無線の受信機です。
複数台のパソコンに接続された無線LANアダプタ同士のファイル共有が無線の環境で使用することができます。
アクセスポイントを使用する環境で接続できるパソコンの台数はアクセスポイントの機種によって異なります。
アドホックモードとは、IEEE802.11仕様の無線LANの通信方式の一つで、アクセスポイントを介さずに機器同士が直接通信を行うことです。
アクセスポイントを必要としないためネットワークの構築が容易ですが、任意の2台の端末で通信を行うと他の端末間での通信ができなくなります。
安定化電源とは、出力電圧が一定の値になるように制御し、常に安定した電力を供給する直流電源回路のことです。
直流電源である電池は出力電圧が放置時間とともに変更し、また出力の負荷の大きさによっても変更します。
それに対して、安定化電源の出力電圧は時間、負荷の大きさによって変動しません。
イーサネットスイッチングハブとは、ネットワーク中継機器であるハブの一種です。 通常のイーサネットハブより拡張された機能を持ち、レイヤ2スイッチともいいます。 通常のハブはリピータとして働くため、端末から送られてきたデータを接続されている全ての端末に送信し、 受け取った端末が送られてきたデータを必要か判断します。 そのため、ある端末がデータを送信中であれば、他の端末は通信を行うことができないという問題があります。 それに対して、イーサネットスイッチングハブは、指定された端末にのみパケットを送信します。 宛先を解析するために一時的にデータをハブ内に蓄え、宛先ポートのネットワークが使用中ならばネットワークが空いた時点で、送信が行われるのでパケットの衝突が起こりにくくなります。
インタフェースとは、境界点あるいは接点という意味で、2つのものの間に立って情報のやり取りを仲介するもの。または、その規格のことを指します。IT関連ではインタフェースはいくつかの種類に分けることができます。 その中で、複数の装置を接続して通信する際、コネクタの形状や電気信号の型式等を定めているものをハードウェアインタフェースといいます。
コンピュータ内部のデータ伝送、コンピュータと周辺機器のデータ伝送、コンピュータ間の通信等、用途に合わせて様々なインタフェースが存在します。
具体的な通信規格には、USB、Ethernet、RS-232C等があります。
インタフェースケーブルとは、主にコンピュータと周辺機器のデータ送電、 コンピュータ間の通信等ハードウェアインタフェースの場合において使用するケーブルの総称です。 ハードウェアインタフェースでは使用する機器によりUSB、Ethernet、RS-232C等異なる通信プロトコルが存在します。 それらの異なる通信プロトコルに対応する通信ケーブルをインタフェースケーブルと呼びます。
インタフェースコンバータとは、主にコンピュータと周辺機器のデータ伝送、コンピュータ間の通信等ハードウェアインタフェースの場合において使用する主に通信プロトコル変換を行う機器の総称です。 ハードウェアインタフェースでは使用する機器によりUSB、Ethernet、RS-232C等異なる通信プロトコルが存在します。 異なる通信プロトコル同士では通信することができないため、通信プロトコルを変換し通信を行う必要があり、その際に使用する通信プロトコル変換機能を持つ機器をインタフェースコンバータと呼びます。
インバータとは、モータの回転数を自由に連続的に変化させ制御することができる可変装置のことです。 モータの回転数は、モータに供給される電源周波数とモータの極数で決まります。 インバータはモータに供給される電源周波数を自由に変化させる 一般的には冷蔵庫やエアコンに搭載されており、モータの回転数を制御することで消費電力を抑えます。 産業用のインバータに使用されるモータは一般的には、三相かご形モータとなっており、建設・土木機械や食料加工機械、搬送機械、ファン・ポンプ等様々な産業機器に使用されています。
インピーダンスとは、電気回路に交流電流を流した際に生じる抵抗値のことです。 単位はオーム【Ω】を使い、記号はZで表します。 インピーダンスは電圧と電流の比で表されます。 電圧をV、電流をIで表すとインピーダンスZは、Vの最大値VoとIの最大値Ioの比、Z=Vo/Ioと表します。
インフラストラクチャーモードとは、IEEE802.11仕様の無線LANの通信方式の一つで、アクセスポイントを介して通信を行うことです。 複数の端末が同時に接続できるため、一般的な無線LANの利用状態となっています。 インフラストラクチャーモードでは、無線LANアダプタから送信された電波は、アクセスポイントを経由し相手のパソコンの無線LANアダプタへ送信されます。 他のネットワーク内の任意の2台が通信を行っていても、他の2台の端末との通信が可能です。 アクセスポイントに装備されたEthernetポートとハブ等をケーブルで接続することで、無線LANと有線LANを融合することもできます。
エンコーダとは、データを一定の規則に基づいて他の形式に符号化するソフトウェアもしくは、 そのソフトウェアが組み込まれたハードウェアのことです。 エンコーダは、アナログ信号のデジタル変換や、デジタルデータの符号化を行うことで、データを圧縮したり暗号化したりすることができます。
光ファイバで使われる開口数とは、ファイバの光を集める能力のことです。光がファイバの中に入る際の入射角をθとした時に、受入角とNAの関係は次のように表されます。
NA=sinθ
NAが大きいということは、ファイバに入る光の角度にばらつきがあったとしてもある程度許容可能です。
しかし、開口数が大きいということは様々な入射角の光がファイバ内に混在してしまうことになります。
まったく同じタイミングで角度の違う光がファイバに入った場合、ファイバの中を通過するために必要な時間が変わるため、伝送時間のズレが発生してしまいます。距離が長くなればなるほど、このズレは大きくなり、許容限界を超えると通信できなくなります。このためNAが大きいファイバは長距離伝送には向かないといわれています。
クラッド(クラッド鋼)とは、2種類以上の性質が異なる金属を張り合わせた鋼材であり、圧着鋼とも呼ばれています。 特徴としては、原子レベルで金属結合させるために剥離に強く、耐摩耗性、耐化学腐食性に優れた鋼材といわれています。 また、2種類以上の性質が異なる金属を張り合わせることから、単体で持ちえない性質を得ることができます。 さらに相反する性質の弱点を相補的に補うことを可能にするという「複合特性」を持っています。 クラッドが使用される製品として、抵抗器、サーマルプロテクター、リレー、コネクタシェル、サージアブソーバー等が挙げられます。
グリーン調達とは、企業等が自社で取り扱う製品に使う資材や原料等を調達するときに、環境に配慮したものから優先的に選択することです。 日本では、2000年5月に循環型社会形成推進基本法の個別法の一つとして 「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」グリーン購入法が制定されました。 これにより、国や独立行政法人、地方公共団体等が、物品の調達や公共工事等の際、環境負荷が低いことが求められ、普及の促進が見込まれるものを優先して購入、選択することが義務付けられました。
クロスケーブルとは、RS-232C、Ethernetの10BASE-T/100BASE-TX等の通信手段を使って、機器同士を直接接続し通信するために使われるケーブルです。 「リバースケーブル」とも呼ばれています。機器の各インタフェースには、信号を送信する送信線と信号を受信する受信線があります。クロスケーブルは電線を途中で交差させ、送信線と受信線を接続します。
コンデンサとは、電気を蓄えることができる電子部品のことです。 電気を蓄える構造として、2枚の電極板の間に絶縁体という電気を通しにくい物質を挟みます。 電極板に電圧を加えると、分子内の電荷が正極(+)と負極(-)に分かれる分極という現象が起こります。 分極によってコンデンサは電気を蓄えることができます。 コンデンサは、電子機器等の電子回路に使用されます。 電子回路によって使用されるコンデンサが異なるため、電気を多く蓄える電解コンデンサや高い精度を持つフィルムコンデンサ、容量が変わる可変コンデンサ等多くの種類があります。 コンデンサは用途に合わせて使用できるため、電子機器、産業用機器、自動車等幅広い分野に不可欠な電子部品です。
コンパイルとは、プログラムをコンピュータで実行可能な形式に変換することです。 プログラムでは、プログラミング言語を用いてソースコードという設計図を作成します。 プログラミング言語は、人工的に構成された言語体系であるためコンピュータでは認識されません。 そのため、プログラミング言語をオブジェクトコードという機械語に変換します。このことをコンパイルといいます。 コンパイルは、ソースコードが記述されたファイルをまとめて変換します。変換されたファイルをバイナリファイルといいます。 コンパイルには、分割したファイルをそれぞれコンパイルする分割コンパイルやコンパイルしたファイルを再びコンパイルするリコンパイル等があります。
コンバータとは、変換器のことです。 電気分野では交流を直流に変換する交流器、整流器を意味します。 また信号やデータ変換を行う機器やソフトウェアに関してもコンバータと呼びます。 DC-DCコンバータ、AC-DCコンバータ、インタフェースコンバータ、ファイルコンバータ等の種類があります。
サージとは、瞬間的に定格以上の電圧が発生する現象のことです。 落雷やリレー、電磁接触等のコイルを切ったときに発生します。 落雷によって発生するサージを雷サージ、エレベータや大型空調機等、大量の電力を使用する機器の停止によって発生するサージを誘導サージと呼びます。 サージが発生すると、電源や通信ケーブルを通じて電子機器に過大な電圧が加わり、その影響によって電子機器が損傷したり、寿命が短くなる場合があります。 特に通信機器は、定電圧で動作する半導体素子が使用されているため、サージによって損傷する可能性が高くなります。 サージによる機器の損傷を防ぐには、過電流を遮断するサージ・プロテクタや電流を通さない光ファイバーケーブルの使用、避雷器を設置する必要があります。
サーボモータとは、電子制御によって回転角や回転速度を制御するモータのことです。 回転数を検出するパルスジェネレータが備えられており、制御方法は一般的に、出力に応じて入力を変化させるフィードバック制御が利用されています。 電子制御で高精度の停止位置の制御が可能です。サーボモータはACとDCがあります。 ACサーボは、直流電力を交流電力に逆変換するインバータを使用して、周波数制御で回転数を制御します。 DCサーボは、目標位置を与えると目標位置と現在位置の偏差を評価して、回転数制御します。 工作機械、包装機械や産業ロボット等、製造工場で多く使用されています。
シーケンサとは、スイッチ、センサ等の入力機器の指令信号ON/OFF等に応じて、出力機器をON/OFF制御するコントローラです。 あらかじめ決められた条件に従い、回路をコントロールすることができます。 リレー回路に代わる装置として開発され、PLC(Programmable Logic Controller)とも呼ばれます。 どの入力信号がON/OFFの条件で、どの出力が動作・停止するかを専用の命令語によりプログラムを作成し、シーケンサCPUに書き込みます。 このプログラムを変更することにより、自由に機器を制御することができます。 通常のシーケンサプログラム開発では、命令語に人間が直感的に理解し易いラダー図と呼ばれる表現形式がよく利用されます。 主に、工場の制御等に使用されており、他にもエレベータや自動ドア、テーマパークのアトラクション等にも使用されています。
シースとは、ケーブルを覆う一番外側の被覆のことで、絶縁体への外傷、浸水等を防ぎます。 防食層、外部絶縁体とも呼ばれます。一般的には、塩化ビニルや耐熱性ポリエチレン等が使用されています。
シールドケーブルとは、通信ケーブルの一種で、表面に金属製の箔や編組シールドによる遮蔽層で内部の導線を覆ったケーブルのことです。 非シールドケーブルに比べて外部からのノイズの影響が受けにくくなっています。
シールド付きより対線とは、通信ケーブルの種類の一つで、2本の銅線をより合わせて対にしたものであるツイストペアケーブルの中で、表面に箔や編み込みによる電磁遮蔽シールド処理がされたもののことです。 Ethernet等の配線に用いられます。STP(Shielded Twist Pair cable)とも呼ばれます。 これに対して、シールドのないツイストペアケーブルは非シールドより対線またはUTP(Unshielded Twist Pair cable)と呼ばれます。 STPは、シールド処理の分だけUTPより高価ですが、ノイズを遮断する精度はUTPに勝ります。 STPは工場等電磁ノイズの多い場所でよく使われます。
シリアルインタフェースとは、データを1ビットずつ1本の線で送受信する接続インタフェースのことです。 データ同士での同期が必要ないので長距離伝送に適しています。 また伝送時の周波数を上げやすいため、高速転送にも向いています。 RS-232CやRS-422、IEEE1394、USB、シリアルATA等がこの方式を採用しています。 パソコンとシリアルインタフェースを介して接続可能な機器としてはマウス、モデム、デジタルカメラやターミナルアダプタ等があります。
ストレートケーブルとは、RS-232CやEthernetの10BASE-T/100BASE-TX等の通信手段を使って、コンピュータとモデムやハブ等の周辺機器と接続するときに使用するケーブルです。 ストレートケーブルは送信線から送信線、受信線から受信線へデータを送るため、同じ機器同士の通信では使用できません。
ツイストペアケーブルとは、通信ケーブルの種類の一つで、2本の電線をより合わせて対にしたもののことです。 平行型のケーブルに比べてノイズの影響を受けにくい特長があります。 通信ケーブルの種類の一つで、2本の電線をより合わせて対にしたもののことです。 平行型のケーブルに比べてノイズの影響を受けにくい特長があります。 ツイストペアケーブルには金属製の箔や編組シールドによる遮蔽層で内部の導線を覆ったSTPケーブル、シールド加工が施されていないUTPケーブルの2種類があります。 STPケーブルはUTPケーブルに比べてノイズに強く、外部からのノイズの影響が受けにくくなっています。
デバイスとは、コンピュータの内部の装置、周辺機器の総称です。 CPU、メモリ、ハードディスク等コンピュータを構成する装置や、マウス、キーボード、プリンタ、ディスプレイ等の周辺機器を指します。 コンピュータでデバイスを動作させるにはデバイスを制御するソフトウェアであるデバイスドライバが必要です。 デバイスドライバがOSとデバイスのデータのやり取りを仲介することで、接続された装置を利用することができます。
デフォルトゲートウェイとは、所属するネットワークからインターネット等外部のネットワークへアクセスする際、通信媒体やプロトコルが異なるデータを相互に変換して異なるネットワーク間の通信の中継を行う機器のことです。中継機器には主にルータが使用されます。インターネットのような大きなネットワークはいくつもの小さなネットワークが相互に連結されてできています。
そのため、外部のネットワークと通信する際は、データの宛先であるIPアドレスを元に複数の小さなネットワークを経由して通信を行います。
デフォルトゲートウェイはそれらの小さなネットワークひとつひとつの代表であり、所属しているネットワーク内に存在するすべての機器のIPアドレスと他のデフォルトゲートウェイへの通信経路を設定されているため、ネットワーク間の最適な経路を選択して通信を行うことができます。
同軸ケーブルとは、電気信号を伝送するための特性インピーダンスが規定された被覆電線の一種です。 断面が同心円を何層にも重ねたような形状になっているためこのように呼ばれます。 構造は銅等でできた芯線をポリエチレン等の絶縁体で包み、さらに細い導線を編んだ網状の編組線と呼ばれるシールド層で包み、最後に外側をビニール等の保護被覆で覆っています。編組線が外からの電磁波を遮断するため、ノイズや減衰を抑えることができます。 また、内部からの電磁波の漏れも少なくなります。周波数範囲は幅広く、直流からミリ波までの伝送ができます。主にテレビ受像機や無線機とアンテナを繋ぐ給電線、計測機器の接続用、音声信号や映像信号の伝送用、電子機器内部の配線用等に使用されます。 同軸ケーブルの接続には専用のコネクタを用います。使用する周波数帯やインピーダンス特性によりコネクタタイプは異なります。
ドライバとは、パソコン周辺機器を動作させるためのプログラムのことです。デバイスドライバとも呼ばれます。 周辺機器は多種多様で、仕様や制御方法も機器によって大きく異なるため、OSのみで全ての機器を制御することはできません。 そのため、周辺機器のメーカーは製品を制御するためにドライバを提供し、それをOSに組み込むことにより、OSによる機器の制御を可能にしています。 ドライバはOSごとに用意する必要があるため、利用者が少ないOSはドライバが用意されていない場合もあります。 Windows95以降は周辺機器をパソコンに接続した際、ドライバのシステムへの組み込みや設定を自動で行う「Plug and Play(PnP)」機能が搭載され、一部の周辺機器ではドライバを導入する必要がなくなりました。
日本工業規格とは、日本国内で製造、使用されるすべての工業製品について定められている国家規格のことです。JISまたはJIS規格とも呼ばれます。 1949年に制定された工業標準化法により、規定に定められた工業品の形状、品質、性能、生産方法、試験方法、販売、輸出等について規定しています。 規格の策定は、経済産業省の日本工業標準調査会(JISC)により審議、制定され、経済産業省により認定されます。 その後、財団法人日本規格協会(JSA)により規格票が発行されます。 JISマーク表示制度により、日本工業規格に適合していると認定された製品にはJISマークが表示されます。 2004年に工業標準化法の改正により、JISマークの表示制度が変更しました。 従来は主に国が規格の適合性評価を行い認定していましたが、改正後は民間の第三者機関による認証になりました。 また、改正に伴いJISマークデザインも変更され、旧式のJISマークは2008年9月に使用できなくなりました。
ノイズとは、本来含まれない不要な信号、情報のことです。 通信に関するノイズは多くの場合、機器から漏れた電磁波を他の機器が拾うことによって発生します。 パソコン内部は高い周波数で信号を送受信しているため、電子レンジのような高い周波数を使用している機器の電磁波を 拾ってしまい、正常にデータが送受信できなくなることがあります。
パケットとは、データ通信において、送信先のアドレスや発信先情報等の制御情報が付加されたデータの単位のことです。 パケットには、転送先でデータが復元される際に、どの位置に入るパケットなのかを示す位置情報等のデータ属性が付加されています。 データを細分化して送信することにより、ネットワーク回線が占有されてしまうことなく、通信回線を効率良く利用することができます。 また柔軟に通信経路の選択を行うことができ、一部に障害が起きた場合、他の回線で使用できるという特長があります。
バッテリとは、充電して何度も利用できる二次電池の一種です。 電気エネルギーを化学エネルギーに変換して蓄え、必要に応じて電気エネルギーに還元して使用します。 正極に二酸化鉛、負極に海綿状鉛、電解液に希硫酸を用いた鉛電池を使用しており、正極から電解液中に硫酸が移動することで充電され、電解液中の硫酸が正極に移動することで放電します。代表的なものにはアルカリ蓄電池や鉛蓄電池、ニッケルカドミウム電池等があげられます。
バッファとは、複数の機器やソフトウェアの間でデータをやり取りするときに、ハードウェア間の処理速度や転送速度の違いを補うためにデータを一時的に保存する記憶媒体装置または記憶領域のことです。
プロデューサー(producer)と呼ばれるデータを生成する側とコンシューマ(consumer)と呼ばれるプロデューサーが生成したデータを利用、消費する側の間にバッファを置くことにより、お互いの生成と消費の速度差を補い、効率よくデータを生成、利用することができます。
パソコンからプリンタにデータを送る場合、プリンタが受信したデータを用紙に印刷する速度はパソコンとプリンタの間の 通信速度よりも遅いため、バッファを設置せずにプリンタにデータを送信すると印刷が追いつかず、途切れ途切れに印刷されてしまいます。
それを防ぐため、プリンタの内部には半導体メモリが内蔵されており、受信したデータを一時的に保存し、印刷速度に合わせてデータを読み出して印刷を行います。インターネット上では、利用者が混雑した場合、データの受信が遅くなってしまう場合があります。
それを防ぐため、パソコンは余分にデータを受信し、データの受信が途切れてしまったときの隙間を補います。
インターネットで挿画を見る場合、パソコンで数秒から数分のデータを余分に受信してから再生を開始します。
こうすることにより、インターネットが混雑しても、映像が途切れることなく動画の再生をすることができます。
また、一度バッファに保存したデータを繰り返して利用することをキャッシュといいます。
例えば、ハードディスクからデータを読み出してバッファに保存し、その後はハードディスクへのアクセスを行わずに、バッファからデータを読み出すことにより、アクセスに要する時間を削除します。
ハーフピッチとは、パソコンと周辺機器を接続するケーブルのコネクタ規格の一種です。 ピン間隔が1/20インチ(1.27mm)や1/30インチ(0.847mm)になっており、ピン間隔がフルピッチ規格の半分であることからハーフピッチと呼ばれています。 パソコンと周辺機器の接続を定めたSCSIの機器に搭載されており、Fast SCSIやUltra SCSIではD-SUBハーフピッチ50ピン、Wide SCSI、Ultra Wide SCSIではD-SUBハーフピッチ68ピンを採用しています。
光ファイバーケーブルとは、電気信号ではなく、半導体レーザーやLED等の光によって通信するケーブルのことです。
非常に高い純度のガラスやプラスチックの細い繊維で作られており、光をスムーズに通す構造になっています。
コンピュータの電気信号をレーザーを使って光信号に変換し、変換したレーザー光を光ファイバーに通してデータを送信します。
光ファイバーケーブルは、電気信号を流して通信するメタルケーブルと比べて信号の減衰が少ないため、通信距離が長く、数十kmから数百kmの距離を中継なしで通信することが可能で、通信速度も格段に速くなっています。
また、光信号の漏れは遮断しやすいため、光ファイバーを大量に束ねても相互に干渉しないという特長もあります。
光ファイバーケーブルは伝送モードにより2種類に分類され、高値で寿命が短いですが長距離の通信に向くシングルモード光ファイバーケーブル (Single Mode optical fiber:SM) と、安価で通信速度が遅くなりますが、短距離の通信に向くマルチモード光ファイバーケーブル (Multi Mode optical fiber:MM) があります。シングルモード光ファイバーケーブルは主に都市間の長距離通信やインターネットの基幹ネットワーク等の分野で使用されます。
一方、マルチモード光ファイバーケーブルはLANケーブルやAV機器のデジタル入出力ケーブル等、家庭や一般のオフィスでよく使用されています。
現在では、安価で線の曲げに強く、配線が容易なプラスチック光ファイバーケーブル等もあります。
ビットレートとは、一定時間に何ビットのデータが処理あるいは送受信するかを示す用語です。 単位は1秒間に何ビットのデータが処理されるかを表すbps(bits per second)が用いられます。 主に映像データや音声データがどのくらいの情報量であるかを表したり、通信回線がどのくらいのデータを送受信できるかを表す数値として使用されます。
フロー制御とは、データ通信時にデータの送受信の流れを管理、制御する仕組みのことです。 データ通信時に受信側のバッファがあふれたり、他の処理が忙しくなってデータを取りこぼしたりしないように送信するデータの速度を落としたり、送信を停止したりしてデータの送信量を調節します。 一般的には、データを受信する側がデータの送信を一時的に止めてほしいときに送信元に対して送信停止要求を送り、受信する準備ができたときに送信再開要求を送ります。 フロー制御にはハードウェアフロー制御とソフトウェアフロー制御の2種類があります。 ハードウェアフロー制御は、データを送る信号線とは別にフロー制御の信号を送るための信号線があります。 この信号線を使って停止、再開要求を送ります。 ソフトウェアフロー制御方式はデータ列の中に停止、再開要求を相手に知らせるためのデータを挿入することによって制御を行います。
プロトコルとは、ネットワーク上でコンピュータ間の通信を行うための規約のことです。 ネットワークの通信は、用途によって異なるネットワーク形態やコンピュータが使用されます。 異なるネットワーク形態やコンピュータでも正しく情報交換をするためには、フォーマットという情報の構造とプロシージャという情報のやり取りの手順を定める必要があります。 交換する情報の内容がどのような構造になっているのか、どのように情報をやり取りするのか、コンピュータ間で決まっていなければ正しく情報交換ができません。 その情報の構造や手順を定めた規約をプロトコルといいます。 プロトコルは、ネットワーク通信において多くの種類が使用されるため階層構造になっています。 階層構造には7つの階層で構成されたOSI参照モデルと4つの階層で構成されたTCP/IPがあります。 OSI参照モデルは国際標準化機構(ISO)によって制定されましたが、実装が容易なTCP/IPの方が幅広く使用されています。 TCP/IPは、インターネット層であるIPとトランスポート層であるTCPを中心に構成され、インターネット等の標準的なプロトコルとして普及しています。
ホットプラグとは、コンピュータ等の電子機器が動作状態のまま、外付けHDDやケーブル等の周辺機器を脱着することができる機能のことです。 大型コンピュータ等常に稼動している必要がある機器はホットプラグに対応しており、障害発生時にはシステムを停止せずにパーツを交換することができます。PCカードやUSB、IEEE 1394等の入出力規格もホットプラグに対応しています。
マルチドロップ接続とは、同じバス上に複数のデバイスを接続するネットワーク接続形態のことです。 マルチデバイスを接続する方法として、通信規則RS-232Cの1:1接続が幅広く利用されています。 しかし、2台のデバイス同士しか接続できないため、デバイスの数が増えるとネットワークの構成や管理が不可能になります。 そのため、容易に複数のデバイスを接続する方法として、通信規格RS-485やイーサネット対応のマルチドロップ接続があります。 マルチドロップ接続は、同じバス上で複数のデバイスを接続するため、1台のデバイスで複数のデバイスを管理することができ、デバイスの増減や配置変更が容易です。
無線LANとは、無線通信により構築されるLocal Area Networkのことです。 Wi-Fi、ワイヤレスLAN、WLANと呼ばれることもあります。多くの無線LANがIEEE802.11諸規格を使用し構築されています。 無線LANの伝送速度はIEEE802.11bで最大11Mbps、IEEE802.11a及びIEEE802.11gで最大54Mbps、IEEE802.11nは最大伝送速度600Mbpsです。 ギガビットイーサネット1000BASE-T規格が浸透している有線LANに比べ劣っていましたが、2014年に5GHz帯の電波を使用/最大伝送速度6.93GbpsのIEEE802.11acが正式承認され、高速無線LAN規格として注目を集めています。
無線LANアクセスポイントとは、無線LANにおいて端末を接続するために電波を中継する機器のことです。 ほとんどのものが有線LANとの接続機能も持っています。 宅内や構内を無線LAN化しても、インターネットとの接続や基幹ネットワークとの接続は有線の場合がほとんどです。 そのためネットワークの出入り口には必ずアクセスポイントを介して通信するインフラストラクチャーモードの2種類に分けられます。 アドホックモードは同時に2台以上の端末と通信できないので、複数台の端末を接続したい場合は無線LANアクセスポイントを使用します。
無線LANルータとは、無線LANアクセスポイントの機能を内蔵したブロードバンドルータのことです。 無線LANアクセスポイントとは異なり、ADSLモデム等に接続するためのWAN側のポートを搭載し、PPPoE等でISPに接続することができます。 また無線LANアクセスポイント機能を備え、LAN側のEthernetポートを搭載している製品も多くあり、パソコン等と無線LAN通信やDHCPでプライベートアドレスの割り当て、NATでWAN側と通信を仲介することができます。 無線LANルータの中にはルータ機能を無効にし、ブリッジ機能として動作させることのできるものもあります。
誘電率とは、分極の強弱を示す値のことです。 物質には、電気を通しやすい導電体と電気を通しにくい絶縁体があります。 導電体は自由電子があるため電気を通しますが、絶縁体は自由電子がないため電気を通しません。 絶縁体は分子に電荷が溜まっている状態で、電気を通さない代わりに電気を溜めることができます。 コンデンサの例を挙げると、絶縁体に電極を設け電気を流した場合、分子内の電荷が正極(+)と負極(-)に分かれる分極という現象が起こり、電気を溜めることができます。 この分極の強弱を示した値が誘電率です。誘電率により、どの程度電気を溜められるのか決まります。 一般的には、真空の誘電率に対する比誘電率がよく用いられます。
より線とは、複数の導体をより合わせた電線やケーブルの構造のことです。 電線やケーブルは、芯線で構成されており、その中に電流や電磁波等を伝える導体が入っています。 芯線の構造は2種類あり、1本の導体で構成された芯線を単線、複数の導体をより合わせて構成された芯線をより線といいます。 より線は、複数の導体をより合わせているため、柔軟性に優れ曲げやねじれに強い特性があります。 しかし、単線に比べて電気抵抗が大きいため長距離の使用には適していません。 主に電源コードやLANケーブル、USBケーブル等に使用されています。
ループバックとは、自分自身に対してデータを送信すること、またはその機能のことです。 送信した信号をそのまま受信し、信号が正しく送信できているか確認するために用いられます。 送信線を受信線に接続するプラグが用いられる場合もありますが、物理的なコネクタを用いずに ネットワークカードで送信すると自分で受信できるように設定されたループバックアドレスを利用する場合もあります。 ループバックアドレスが設定されており、自分宛に送信されたデータはカード内の受信側で受信されます。 機器が正常に稼動しているかどうかの確認等に用いられます。 TCP/IPでは、「127.0.0.1」がループバックアドレスとして使われています。
レギュレータとは、電子回路の一種で、出力される電圧、電流を一定に制御します。 リニアレギュレータや三端子レギュレータ、スイッチングレギュレータ、シリーズレギュレータ等の種類があります。 リニアレギュレータは入力電圧よりも出力電圧が低ければ、常に一定の電圧へ制御することができます。 仕組みが単純で、安価であるという特長があります。 リニアレギュレータのうち三端子のものを三端子レギュレータといい、入力する電圧を変換して出力端子側に必要な電圧を発生させることが可能です。 スイッチングレギュレータは、スイッチのON/OFFの切り替えによって電圧を発生させる電子回路で、マイクロプロセッサのような負荷の高い装置で使用されています。シリーズレギュレータは、負荷に直列に電圧制御素子が接続され、電圧を下げることが可能です。
ロギングとは、コンピュータやネットワーク機器の通信履歴等を時間経過に沿って定期的に記録することです。 コンピュータやネットワーク機器、サーバによって構築されるシステムは、従来に比べ規模が拡大し管理が難しくなっているため、不正アクセスや情報漏えい等多くの問題が発生しています。 問題発生を防ぐためには、コンピュータやネットワーク機器等の利用状況や通信履歴、システムの稼働状況をログというデータで記録し管理する必要があります。 このログを時間の経過に沿って定期的に記録することをロギングといいます。 ロギングは、データロガーという温度や湿度、製造現場での生産状況のデータを記録する電子計測器やWebのアクセス状況等を記録するロギングアプリケーションで使用されています。
ワンセグとは、携帯電話、カーナビ等、移動しても安定して受信することができる地上デジタル放送の1つです。 2006年4月1日にサービスが開始されました。 地上デジタル放送の1チャンネル(6MHz)は、13個のセグメントで構成されています。 13個のセグメントのうち12個のセグメントはハイビジョン放送向けに使われ、残りの1個のセグメントはワンセグ向けに使われています。 1セグメント(ワンセグメント)を使って放送していることから、ワンセグといいます。 ワンセグは1秒で15フレーム画像を更新する動画として、解像度320×180または320×240で放送しています。 地上デジタルテレビ放送と同様に、放送画面で番組情報やニュース、気象情報等を見ることができます。
ACとは、時間と共に周期的に大きさと方向が繰り返し変化する電流のことで、交流とも呼ばれます。 交流は変圧が簡単にでき、また回転磁界を作ることができるといった特長があります。 身近な交流電源として、家庭にきている商用電源があります。 この電源は0Vからスタートし141Vまで上昇し、再度0Vまで下がります。 その後、-141Vまで下降し、もう一度0Vまで戻ります。 この動作を1秒間あたり東日本では50回、西日本では60回繰り返す電流が電力会社から送られてきます。
ASICとは、機器の制御や信号処理等、ある特定の用途のために設計、製造される集積回路のことです。
カスタムチップ、カスタムICとも呼ばれます。
ASICを設計する方式には、注文に応じて一から回路を設計するフルカスタムICと、あらかじめ特定の機能を持った途中製造段階の製品を用意しておき、配線を変えることで要望に合わせるセミカスタムICがあります。
フルカスタムICは、セミカスタムICと比べると費用が高く納期も長くなりますが、用途に最適な処理を行うASICを作ることができます。
従来のコンピュータはCPUの処理性能があまり高くなく、ハードウェアの標準化も進んでいなかったため、ASICが多く使用されていました。
しかし、CPUの処理性能が向上し、多くの処理が可能となったことや、ハードウェアの標準化が進み、汎用チップを組み合わせてシステムを設計できるようになったことからASICはあまり使用されていません。
AWGとは、American Wire Gaugeの略称で、電線の導体の太さを表す指標です。
AWGは直径0.46インチをAWG4/0、直径0.005インチをAWG#36と規定し、その間を等比級数的に39分割したものです。
日本では多くの場合、電線の太さを表す指標にsp(square)が使用されます。
▼電線 sq-AWG対応表 | |
---|---|
AWG(アメリカンワイヤゲージ) | sq(スケア) |
AWG30 | 0.05sq |
AWG28 | 0.08sq |
AWG26 | 0.12sq |
AWG24 | 0.2sq |
AWG22 | 0.3sq |
AWG20 | 0.5sq |
AWG18 | 0.75sq |
AWG16 | 1.25sq |
AWG14 | 2sq |
AWG12 | 3.5sq |
AWG10 | 5.5sq |
AWG8 | 8sq |
AWG6 | 14sq |
AWG4 | 22sq |
BGAとは、ICチップのパッケージ方式の1つで、半田による小さいボール状の電極を格子状に並べたもののことです。
ICチップと基板を接合する際によく使用されます。
パッケージの周囲にピンが飛び出していないため、実装面積を縮小することが可能です。
しかし一度取り付けるとピンがパッケージによって隠れるため、半田付けの状態を確認や付け直すことは困難になります。
Intel社のノートパソコン向けマイクロプロセッサのPentium Mや32ビットマイクロプロセッサのモバイルモバイルCeleron、IBM社とMotorola社が共同開発したパソコン向けのマイクロプロセッサのPowerPC等に採用されています。
bitとは、コンピュータが扱う情報の最小単位のことです。
コンピュータでは通常、8bitを一つの単位とし、1byteとして扱います。
bitは2進数の0と1に対応しており、1byteは0から11111111(10進数の255)まで表現できます。
情報理論における選択情報量とエントロピーの単位もbitを使用していましたが、これらの単位は改められ、ビットの概念の提案者で情報理論の創始者といわれるクロード・シャノンにちなんで、シャノンと定義されています。
しかし、実際のプログラム開発現場でシャノンはほとんど使用されていません。
bpsとは、通信回線等で用いられるデータ転送速度の単位です。一秒間に何ビットのデータを転送できるかを表します。
例えば、8bpsは1秒間に8bitのデータを転送することを意味します。
1000bpsを1kbps、1000kbpsを1Mbpsと表しますが、メモリやハードディスク等の記憶装置ではパソコンのソフトウェアやハードウェアの設計上の都合から1024bpsを1kbps、1024kbpsを1Mbpsと表すため注意が必要です。
正式には世界共通の十進法を原則とした国際単位系では「k」を1000、「M」を1000k(100万)と表すため、IEEE(電機電子学会)やIEC(国際電気標準会議)等はこれらの用法に従っています。
バイトとは、パソコンをはじめとするデジタルコンピュータにおける情報量の単位を表し、1文字のデータ量のことを表す言葉で、2進数の数字により形成されています。一般的に1バイトは8ビットのことを表しますが、これは1バイトが8桁の2進数の数字(8ビット)から形成されていることを意味しています。1バイト=8ビットが広く普及しているため、注釈がない場合は1バイト=8ビットと考えられますが、特に1バイト=8ビットを明確にする必要がある場合は「オクテット」と表現します。
一方nビットからなるバイトを表す場合は「nビットバイト」と表現します。
デジタルコンピュータ上では情報の記憶、処理、伝達に関して一般的にバイト単位で行います。
バイトを単位として使用する場合は、「B」と表現し、同様にビットの場合は「b」と表現します。
CAT6とは、TIA/EIA規格に基づく高速転送用ケーブル規格の1つで、カテゴリー6とも呼ばれます。
CAT6ではギガビット・イーサネットでの使用を想定しており、下位のCAT5に比べノイズ耐性に優れた仕様となっています。
対応伝送速度は1000BASE-T、1000BASE-TX、10GBASE-Tに対応しており、周波数特性は250MHzとなっています。
ケーブルの特長として、従来のCAT5eまでとは異なりケーブル内に十字介在が使用されており、
データ損失を防ぎ、高速通信でも安定したデータの送受信が可能になっています。
またケーブル両端のコネクタはRJ-45です。
CEマーキングとは、流通、販売する際、電磁妨害を引き起こす要因となる機器、電磁妨害により影響を受ける機器に表示が義務付けられている安全マークのことです。
ほとんどの電気製品がこの指令の対象になっており、このマークがない製品はEU諸国への輸出ができません。
CEマークを必要とする国は主にEU諸国ですが、ノルウェーやアイスランド、リヒテンシュタイン等のヨーロッパ自由貿易体を含むヨーロッパ経済体や、EU、EFTA(欧州自由貿易連合)の両方に属さないトルコでも義務付けられています。
CEマーク使用の許可を取るには、商品が決められた基準を充たしているという証拠の文書が必要になります。
CPUとは、コンピュータ内でデータの演算処理を行う装置のことで、中央演算処理装置、中央処理装置とも呼ばれます。 メモリに記憶されたプログラムを実行する装置で、入力装置や記憶装置から受け取ったデータを演算処理し、出力装置や記憶装置に出力します。 一度に処理できるデータ量によって8ビット、32ビット等の種類に分けられ、この値が大きいほど性能が高くなります。 1990年代以降は4ビットから64ビットまで多様なビット幅のCPUが普及しています。 CPUの市場はIntel社が多くを占めており、パソコン向けのCPUはIntel社のx86シリーズのアーキテクチャが主流となっています。
DCとは、時間によって大きさと方向が変化しない電流のことで、直流と呼ばれます。 直流は金属線のような導体だけでなく、半導体や絶縁体も流れます。また、真空中でも陰陽線として流れます。 電池や静電気により発生する電気は直流です。直流で動作するものには真空管やトランジスタ、集積回路等があります。 直流電流を流すと磁場が発生し、磁気を測定する場所やその周辺では磁場の影響が出るため大電圧で直流電圧をかけることを厳しく制限しています。
DHCPとは、インターネットに一時的に接続するコンピュータにIPアドレス等必要な情報を自動的に割り当てる機能のことです。 必要な情報を割り当てられるコンピュータをDHCPクライアント、またDHCPクライアントに必要な情報を割り当てるコンピュータをDHCPサーバといいます。 DHCPサーバには、ゲートウェイサーバやインターネット上でのコンピュータのドメイン名とIPアドレスを4つの数字の列に変換するDNSサーバのIPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、クライアントに割り当てられるIPアドレスの範囲等が設定されています。 それらの情報を電話回線やISDN回線等の公衆回線を通じてインターネットや社内LANに接続するダイヤルアップ等の手段を用いて、アクセスしてきたDHCPクライアントや社内LANに接続するダイヤルアップが通信を終えると自動的に割り当てた情報を回収し、他のDHCPクライアントに割り当てます。 DHCP機能を利用することで、IPアドレスの二重割り当て等のミスを防ぐことができ、また容易にIPネットワークでのIPアドレス等の情報を一元管理することができます。
DOS/Vとは、1990年にIBM社が発売したPC/AT互換機で動作するOSで、Microsoft社のOSのMS-DOSに日本語機能を追加したものです。 DOS/Vが発売される以前は日本語を使用するには日本語データが保存されているCD-ROM等をパソコンに搭載するか、もしくはハードウェアに日本語機能を内蔵したNECのPC-9800シリーズのパソコンか、その互換機を使用する必要がありました。 DOS/Vではソフトウェアで日本語機能をサポートしていたため、専用のハードウェアを搭載する必要がなくなり、また世界標準規格であるPC/AT互換機が利用可能になったため、日本国内でもPC/AT互換機とDOSが普及しました。
EIA規格とは、米国電子工業会(Electronic Industries Alliance)が制定した規格のことです。EIAでは主に電子機器や通信に関する標準化、規格化、電子産業の調査を行っており、シリアル通信のRS-232Cの規格を制定したことで知られています。
EMCとは、電磁両立性、電磁環境両立性とも呼ばれ、電子機器等に装備される電磁的不干渉性、電磁的耐性のことです。
電磁的不干渉性とは、電子機器が動作することにより他の機器の動作、人体への影響を与える一定レベル以上の電磁妨害(EMI:Electromagnetic Interference)を発生させない性質のことです。
また電磁的耐性とは、他の電子機器が発生する電磁波等により自身の動作が影響を受けない電磁感受性(EMS:Electromagnetic Susceptibility)という性質を備えていることです。
何の対策もされていない電子機器は、他の電子機器が発生する電磁波や、雷、太陽活動等の影響を受け、誤動作、機能低下を引き起こす可能性があります。
また自身が発生する電磁波により他の電子機器の動作に影響を与える場合や、
人体に悪影響を及ぼす可能性もあります。
前代社会には多くの電子機器が存在し、多くの電磁波が飛び交っています。
また、電子機器においても小型化が進み部品として使用されるチップ等の電磁的耐性は低下している実態があります。
こうした現状への対策としてEMCは注目を集めています。
EN規格とは、EU(ヨーロッパ連合)域内における統一規格であり、European Standardsと呼ばれることもあります。 EN規格は、EU加盟国間での貿易円滑化と産業水準の統一を目的とする規格です。 EN規格の策定については、電機分野に関してCENLECが行い、非電気分野に関してはCENが行っています。 EU加盟国は、CENLEC、CENの策定した規格を独自の国内規格に反映すると共に、EN規格と相反する規格が自国内に存在しないよう調整することが義務付けられています。 EU各国は取り入れた規格に関して、ドイツではDIN-EN、イギリスではBSI-ENのように各国協会名等を冠して呼ばれます。 規格の策定、導入に関しては、CENLEC、CENのメンバー国による投票により行われ、投票数の71%以上の賛成により採択されます。 採択されたEN規格に関しては、反対票を投じたメンバー国もEN規格を採用することが義務付けられています。
FAとは、コンピュータ制御技術を用いて工場を自動化すること、または自動化に使われる機器のことをいいます。 自動化は生産工程の一部ではなく、工場における受注、設計、検査、出荷の全体に渡って総合的に自動化することを指します。 産業用ロボット等のFA機器を単体導入する例が多かったのですが、近年ではFA-LANによる統合システム化の傾向が急速に進んでいます。
FC-PGAとは、集積回路のパッケージ方式の1つで、入出力端子にCPUをパソコンのマザーボードに取り付けるための部品の規格Socket370を採用し、Intel社のパソコンPentium ⅢやCeleron等で採用されていたCPUのパッケージ方式のことです。 形状はプラスチック製で動作周波数533MHzまでのデスクトップパソコン用のパッケージ方式のPPGAとほぼ同じです。 シリコンチップの表面全体に電極を実装してパッケージ内の信号ピンと直接接触させ、配線を短くすることで、PPGAと比べてより高い動作周波数にも対応できます。 また温度や温度の変化、振動等に対してもより高い信頼性を持つとされています。
FC-PGA2とは、集積回路のパッケージ方式の1つで、入出力端子にCPUをパソコンのマザーボードに取り付けるための部品の規格Socket370を採用し、Intel社のパソコンPentium ⅢやCeleron等で採用されていたCPUのパッケージ方式のことです。 2001年に追加されたパッケージでピンや信号線レベル等の基本的な機能はFC-PGAと同等です。 IHS(Integrated Heat Spreader)というアルミ製熱散布器を取り付けることにより、FC-PGAに比べてより放熱性を高めています。 また、CPUファンの取り付けミス等によるコアの破損を防止します。
FPGAとは、Field Programmable Gate Arrayの略称で、PLD(Programmable Logic Device)の一種であり設計者が手元で変更を行いながら理論回路をプログラミングできるLSIのことです。 米国のXILINX社が開発しました。 FPGAを使用すれば、汎用のLSIで限られた命令を実行する従来のシステムに比べ、目的に特化した柔軟な回路設計が可能になります。 一方、動作に関しては専用LSIよりも遅くなりますが、ソフトウェアによる回路シミュレーションよりは高速で使用することが可能です。
gzipとは、GNU ZIPの略称でありGNUにより開発されたファイルの圧縮・解凍機能を提供するソフトウェアです。 UNIX系OSで広く普及しておりファイルの圧縮・解凍に標準的に使用されています。 gzipで圧縮されたファイルの拡張子は「.gz」になります。 gzipはファイルアーカイブ機能を持たないため、ファイルアーカイブ機能を持ち圧縮機能を持たないtarと合わせて使用されます。
ハードプラスチッククラッドファイバ(H-PCF)とは、光ファイバーの種別です。 プラスチッククラッドファイバ(PCF)より高硬度プラスチックを使用しているためハードプラスチッククラッドファイバといいます。 コア部に石英ガラス、クラッド部にプラスチックを使用しています。 コア部に石英ガラスを使用しているため、プラスチック光ファイバー(POF)等と比較すると伝送損失が少なく長距離伝送(700m~1km程度)が可能です。
HTMLとは、Hyper Text Markup Languageの略称であり、WEB上のドキュメント、WEBページ構築の際に使用されるマークアップ言語です。 WEBに関する標準化団体であるW3C(World Wide Web Consortium)により仕様が策定されています。 HTMLの特長として、WEBページの理論構造や見栄えに関して記述を行うだけでなく、WEBページに画像やリスト、動画等のハイパーリンクを埋め込むことができます。 HTMLで作成されたWEBページを閲覧する際には通常ブラウザを使用しますが、HTML自身がテキスト文章であるためテキストエディタでの閲覧も可能です。 W3C勧告のHTMLはHTML4.01やHTML5等があります。また、XMLに準拠したXHTMLもあります。
IEEEとは、米国電気電子学会のことで、電気・電子の研究を目的とする世界最大規模の学会です。 1963年に、AIEE(アメリカ電気学会)とIRE(無線学会)が合併して発足しました。 本部はニューヨークで世界150カ国に支部があり、38万人以上の会員が所属しています。 主にエレクトロニクスに関する学会の開催、論文誌の発行、通信方式や電子部品に関する規格の策定を行っています。 よく知られている規格には、5.2GHz帯の無線で約54Mbpsの通信を行うIEEE802.11aや、2.4GHz帯の無線で約11Mbpsの通信を行うIEEE802.11b等があります。
IEEE802.11とは、米国電気電子学会でLAN技術の標準を策定している802委員会によって1997年に標準化された最初の無線LAN規格です。
2.4GHz周波数帯を使用し、通信速度は2Mbpsです。
デジタル信号を小さい電力で広い帯域に分散して送信する直接拡散方式、周波数を一定期間で切り替えて通信を行う周波数ホッピング方式、赤外線を使って無線通信を行う赤外線方式について規定しています。
通信プロトコルはデータの衝突を防ぐために通信路が使われていないことを確認してからデータを送信するCSMA/CA方式を採用しています。
1999年に2.4GHz帯を使用し、最大通信速度が11MbpsのIEEE802.11b、5GHz帯を使用し、最大通信速度が54MbpsのIEEE802.11aが規格化、2003年にはIEEE802.11bと互換性を持ち、2.4GHz帯で最大通信速度54Mbpsを実現したIEEE802.11gが規格化されました。
また、2009年9月にはIEEE802.11b、IEEE802.11gと互換性を持ち、最大通信速度600MbpsのIEEE802.11nが規格化、2014年1月には最大6.9Gbpsの通信速度を誇るIEEE802.11acが規格化されました。
他にも無線LAN通信におけるセキュリティ機能の規格IEEE802.11i、ビデオや音声等の通信品質を確保するための規格IEEE802.11e等があります。
IEEE802.11acとは、米国電気電子学会でLAN技術の標準を策定している802委員会が定めた無線LAN規格です。
IEEE802.11nの後継となる第5世代目のWi-Fi規格ということで、「5G WiFi」とも呼ばれています。
IEEE802.11aやIEEE802.11nと同じ5GHz帯の波数帯域を利用するため(2.4GHzは非対応)、Bluetooth等他の無線機器の干渉を受けにくく、 433Mbps~6.93Gbps(6.93Gbpsは物理層における理論上最大の速度)の高速なデータ通信が可能になっています。
IEEE802.11acでは、周波数帯域が今まで最高40MHzだったのに対し、80MHzや160MHzで通信することができます。
また、変調方式も最大64QAMが、256QAMまで利用できるようになり、データ伝送効率が向上しています。
そして、 IEEE 802.11nと同じく、複数のアンテナを使用しデータの送受信を行うMIMO(multi-input,multi-output)方式が採用され、IEEE802.11nでは4本だったアンテナ数を8本に拡張することで、高速化を実現しています。
IEEE802.11nとは、米国電気電子学会でLAN技術の標準を策定している802委員会が2009年9月に策定した無線LANの規格の1つです。
2.4GHzと5GHzの周波数帯域を用いて最大伝送速度600Mbps(40MHzのチャンネルボンディング、4つのアンテナを使用した場合、理論上最大の速度)での伝送が可能です。
IEEE802.11nは、IEEE802.11a、IEEE802.11gと同帯域幅を使用する規格でありながら、従来とは異なる技術を導入することにより、伝送効率は4倍程度高まります。
具体的には、まず複数のアンテナを使用しデータの送受信を行うMIMO(multi-input,multi-output)方式の採用であり、IEEE802.11nでは送信用、受信用にそれぞれ2本ずつアンテナを使用します。
次に、データリンク層における伝送効率の向上です。
複数のデータ・ユニットをまとめて伝送することにより、伝送時に待機時間の削減が可能です。
日本国内では電波法により当初の対応製品は20MHzの帯域幅しか利用できませんでしたが、2007年6月に電波法が一部改正され、無線通信で同時使用可能な帯域幅が20MHzから40MHzに引き上げられました。
これによりIEEE802.11nでは、無線LANのチャンネルを2本まとめて使用するチャンネルボンディングが可能となり高速化を実現します。
IEEE802.11nは、正式策定以前のドラフト段階でIEEE802.11nドラフト対応を謳っていた製品についても正式規格の要点を充たしているため、再認定を受けることがなくIEEE802.11n対応製品として扱うことができます。
IEEE802.11gとは、IEEE(米国電気電子学会)でLAN技術の標準を策定している802委員会が2003年に策定した無線LANの規格の1つです。
2.4GHz帯の無線で約54Mbpsの通信を行い、通信距離は50~100mです。
変調方式には通信データを複数の搬送波に分割して転送するOFDM方式を採用しています。
IEEE802.11gは1999年に策定されたIEEE802.11bと上位互換性があり、ほとんどの無線LANやアクセスポイント等の無線製品に採用されている無線LAN規格です。
IEEE802.11b対応機器と互換性接続する場合はIEEE802.11bの伝送速度11Mbpsで通信を行います。
また、ネットワーク内にIEEE802.11b対応機器が混在している場合、IEEE802.11g対応機器同士の通信速度が低下することがあります。
電子レンジや医療用機器、Bluetooth対応製品等も同じ2.4GHz帯を使用するため、これらの機器が近くにあると電波干渉が発生し、通信速度が落ちることがあるので注意が必要です。
IEEE802.11aとは、IEEE(米国電気電子学会)でLAN技術の標準を策定している802委員会が定めた無線LANの規格の1つです。
5.2GHz帯の無線で約54Mbpsの通信を行います。
変調方式には通信データを複数の搬送波に分割して転送するOFDM方式、MAC層はデータの衝突を防ぐために通信路が使われていないことを確認してからデータを送信するCSMA/CAを採用しています。
あまり使われていない周波数帯の電波を使うことによって混信による速度低下を回避しています。
しかし最も普及しているIEEE802.11b規格機器と通信できないことが原因で、IEEE802.11a規格に準拠する無線LAN機器はあまり普及していません。
IEEE802.11bとは、IEEE(米国電気電子学会)でLAN技術の標準を策定している802委員会が1999年に策定した無線LANの規格の1つです。 2.4GHz帯の無線で約11Mbpsの通信を行い、通信距離は50~100mです。IEEE802.11bは、同時に策定されたIEEE802.11aよりも対応機器の製品化が早かったため、多くの機器に採用されている無線LANの規格となっています。 電子レンジや医療用機器、Bluetooth対応製品等も同じ2.4GHz帯を使用するため、これらの機器が近くにあると電波干渉が発生し通信速度が落ちることがあるので注意が必要です。
IPアドレスとは、インターネット等のIPネットワークに接続されたコンピュータや通信機器にそれぞれ割り振られた識別番号のことです。
特にインターネット上で使用するIPアドレスのことをグローバルIPアドレスといいます。
インターネット上ではグローバルIPアドレスに重複があってはならないため、アドレスの割り当て等の管理は各国のNIC(ネットワークインフォメーションセンター)が行っています。
インターネット等のネットワークは機器間の通信にIPというプロトコルが用いられます。
IPアドレスはこのIPで運用されるネットワークにおける個々の通信機器やコンピュータそれぞれの住所のようなものです。
現在広く普及している「IPv4」では、IPアドレスに8ビットずつ4つに区切られた32ビットの数値が使われ、「192.168.10.25」のように0から255までの10進数の数字を4つ並べて表現します。
現在のIPv4では、32ビットの数値で識別できる上限である約42億台までしか一つのネットワークに接続することができないため、インターネットで利用するIPアドレスが足りなくなることが懸念されています。
そのため、企業等多くの機器を利用するところでは、組織内ネットワークとのアドレス変換を行う機器を設置するといった運用方法が普及しています。
また、IPv4をベースに管理できるIPアドレスの増大、セキュリティ機能の追加、優先度に応じたデータの送信等の改良を施した次世代のIPv6があります。
IPv6では128ビットのIPアドレスが使われ、約340澗(340兆の1兆倍の1兆倍)のIPアドレスが利用可能になります。
IPv6に移行すれば、パソコンだけでなく情報家電等のあらゆる機器にIPアドレスを割り当ててもIPアドレスが足りなくなる心配はないといわれています。
IPoEとは、「ネイティブ方式」とも呼ばれ、次世代のインターネット接続の手法で、今までの電話回線で使用していた通信方式をイーサネットに対応させたPPPoE接続方式と比べ、IPoE接続方式ではイーサネットの利用を前提としており、ルーターやアダプターなどの通信機器をユーザー側で用意する必要はなく、直接インターネットに接続できます。 従来型の「IPv4」方式のIPアドレスを使用したWebサイトには接続できず「IPv6」方式のIPアドレスを使用したWebサイトにのみ接続可能です。
JANコードとは、商品識別コード及びバーコード規格のひとつです。
JANとはJapanese Article Numberの略で、国際的な共通品コードであるEANコード(European article number)の日本での呼称です。
世界の100カ国が加盟する共通商品コードの管理推進機構であるGS1で、世界共通の商品コードとして管理されています。
JANコードは商品の国名や販売元、商品ごとに固有の番号といった情報を表しています。
商品にJANコードが記載されていれば、どの企業の何という商品かということをコンピュータ等で識別することができます。
JANコードから生成されたバーコードシンボルは市販される多くの商品に印刷または貼付されています。
しかしJANコード自体は単なるコードでしかないため、単体で利用されることはなく、商品名や価格等の情報を蓄積したデータベースシステムと連動し、検索するためのキー情報の入力作業を機械化する目的で使用されます。
JANコードは、POSシステムをはじめとする受発注システム、棚卸し・在庫管理システム等にも活用され、商売業、卸売業、商品メーカーと流通の各段階でみられるシステムの重要な基盤となっています。
日本では工業製品の標準仕様を定めるJISが、JANコードを商品用バーコードの標準規格として認定しています。
JANコードは、財団法人流通システム開発センターの流通コードセンターが管理しており、自社の商品にJANコードを記載したい企業は、そこに申告する必要があります。
また、継続的にJANコードを利用する場合は3年ごとの更新手続きが必要になります。
最近では、JANコードは公共料金等支払い伝票への表示、生産財への表示と利用分野が拡大し、ますますその利用価値、重要性を高めています。
JISコードとは、JIS(日本工業規格)が制定した情報交換用標準符号のことです。 国際標準化機構(ISO)による文字コードの国際標準の一つであるISO-2022の日本語部分にも採用されており、ISO-2022-JPとも呼ばれています。 日本語を使ったインターネットメールでは、このISO-2022-JPを使うよう定められています。 1967年に国際規格(ISO 646)で制定された7ビット情報交換用符号に準拠しており、制御文字やカタカナから構成されています。 JISコード規格は5回改訂を行った「JIS X 0208:1997」に基づく文字コードがよく用いられます。
Kuバンドとは、12GHz~18GHzの周波数帯域のことで無線通信の周波数帯の1つです。 主に衛星通信に用いられています。 テレビやラジオ等の一般的な周波数よりも高いため、電波の込み合いが少ないのが特長です。 日本の衛星のほとんどがKuバンドを採用しています。
LAN(Local Area Network)とは、構内通信網の略称で、同一敷地内や同一建造物内等限られた範囲内において構築されるコンピュータネットワークのことです。
LANは接続形状により、スター型、バス型、リング型に大きく分類することが可能です。
またLANの通信制御形態にはEthernet、FDDI、Token ring等いくつかの種類が存在しますが、最も普及しているのがEthernetであり、通信プロトコルにTCP/IPを使用したイントラネットが多く用いられています。
こうしたことから多くの場面でLANとEthernetは同義で使用されます。
LANはWANとは異なり接続先が明確になっているため、低価格で高速、高信頼性のネットワークを構築することができます。
また無線通信によってLANを構築する無線LANでは、IEEE802.11規格が広く使用されています。
LEDとは、電流を流すと発行する半導体素子の一種で、発光ダイオードとも呼ばれます。 1962年にイリノイ大学のニック・ホロニアックによって最初に開発されました。 発行の原理はアノードとカソードという2つの端子があり、アノードに正、カソードに負の電圧をかけると、数ボルトの電圧で電流が流れ発行します。 LEDの寿命は白熱電球に比べるとかなり長く、素子はほぼ永久に使用できます。 LEDが故障するほとんどの原因は電球部分の金属の酸化、劣化、過熱や衝撃で内部の金線が断線するものです。 LEDの色の種類はいくつかあり、これらを組み合わせて色を作ります。 1993年に難しいとされていた青色ダイオードが開発され、赤、青、緑の三原色が揃ったため、LEDでほぼフルカラーを再現できるようになりました。 信号機やフルカラーLEDの表示装置、光ディスク装置のヘッド等に多く使用されています。
LSIとは、素子の集積度が1000個~10万個程度の集積回路(IC)のことです。 1970年代から飛躍的に集積度が高まったICを区別するために生まれた呼称で、集積度が10万を超えるものをVLSI(VLSI(Very Large Scale Integration)、1000万を超えるものをULSI(Ultra-Large Scale Integration)と呼び区別していましたが、現在ではそのような区別はほとんどされておらず、ICの同義語として使われています。
MIL規格とは、正式名称はA United States Defense Standardというアメリカ国防総省が制定したアメリカ軍の資材調達に関する規格である。
MIL規格では、日常の食料品からミサイル部品に至る多種多様な品目に関し、調達する際の規格・仕様が規定されています。軍隊で使用する物資に関する規格であるため、防水・防塵、高温・低温、重力・加速度等に一定基準耐えることが必要とされ、そうしたことが規格に反映されています。
そのため軍に納入しない民生品の場合でも、過酷な使用環境が予想される製品に関する性能試験、環境試験の目安と使用され、規格に適合した製品に関して、「MIL規格標準準拠製品」として販売されます。
MTBFとは、Mean Time Between Failureの略称です。
日本語で平均故障間隔を意味し、システムや機器の信頼性を表す指標となる数値です。
MTBFが表すのはシステムや機器が故障するまでの平均値ですが言い換えれば連続稼動可能な時間の平均値を表しているとも言えます。
MTBFは、
MTBF=稼動時間/故障回数
で算出され、MTBFの値が大きければ大きい程、故障間隔が長く信頼性が高いと言えます。
例えば、ある製品のMTBFが10,000時間であれば、平均すると10,000時間に一度故障することを意味します。
MTBFは故障しても修理可能な機器、システムについて用いられ、修理不可能な機器、システムに関してはMTTF(Mean Time To Failure)平均故障時間が用いられます。
また、MTBFはJISZ8115により規定されています。
NTPとは、ネットワークを利用してネットワーク機器の時刻を正確に合わせるプロトコルのことです。
ネットワーク機器に内蔵されている時計は、時間の経過によりずれが生じます。
時刻がずれると、データの送受信や通信記録が機器同士で一致せず管理や分析が不可能になり、時刻を手動で合わせると手間がかかり誤差が出てしまいます。そのため、自動的に時刻を同期するプロトコルとしてNTPがあります。
NTPは、サーバによる階層的に構築されたネットワークを使用します。
階層の最上位には衛星や原子、電波等を利用した時刻情報源があり、最上位の階層から下位の階層に時刻情報を伝えていく仕組みです。
ネットワークを利用しているため、ネットワーク上の全ての機器を同じ時刻に合わせることができます。
また、ネットワークの遅延時間による影響を最小限にできるため精度が高いです。
OSとは、Operating Systemの略でコンピュータを制御し、ハードウェア、アプリケーションソフト、周辺機器を動作させるための基礎となるものです。
またキーボード入力、画面出力等のユーザーインタフェースから、メモリ管理、ディスク管理に至るまでコンピュータシステム全体を統括します。そのことから基本ソフトウェアと呼ばれます。
一般的にアプリケーションソフトウェア、プログラムは特定のOSの機能を利用し開発されます。
その理由として、特定のOS機能を利用することにより、アプリケーションソフトウェアの操作方法を統一することが可能となります。
また、ハードウェアの仕様が異なる場合も、特定のOSが動作するものであれば、そのOS向けに開発されたアプリケーションソフトウェアは動作することから、ハードウェアの仕様の違いによる影響を受けにくくなることがあります。
最も一般的なOSとして、Windowsの利用者が多く、市場の約9割を占めると言われています。
Windowsの他にMac OSやLinuxがあります。Mac OSは主にマルチメディア業界で使用されています。
またサーバー向けのOSとしては、UNIX系のOSが広く使用されています。
PoEとは、イーサネット通信で利用するカテゴリ5以上のLANケーブルを通して、電力を供給する技術のことです。
PoEをネットワーク機器に使用することでACアダプタ等の外部電力が不要になり、データ通信をするLANケーブルのみで電力の供給ができます。
そのため、屋外や天井等の電源供給が困難な場所でもネットワーク機器を設置できるようになります。
PoEには大きく分けて2種類の方式があります。接続機器がPoE対応機器であることを確認してから電力の供給を行うアクティブPoE方式と、それらの確認を行わずに電力を供給するパッシブPoE方式です。
アクティブPoE方式はネットワークカメラ等に多く用いられ、接続機器がPoEに対応しているか確認した上で電力の供給を開始する形になります。
2003年に供給電力15.4WのIEEE802.3af規格として標準化されました。
さらに2009年には供給電力を最大30Wまで拡張したIEEE802.3at規格(PoE+、PoEプラス)が標準化され、 現在もより大きな電力を供給できるようIEEE802.3bt(PoE++)へと拡張されています。
一方、パッシブPoE方式では接続機器がPoE対応機器であることを確認せず、直接接続機器に電力を供給する形になります。
アクティブ方式のPoEと比べて統一された規格がないため、各社独自の電圧・電流値で使用されることが多くなっています。
プラスチック光ファイバ(POF)とは、コア部とクラッド部の素材にプラスチックを用いた光ファイバのことです。 プラスチック光ファイバは、コア部にプラスチックを用いることで優れた柔軟性を持つ反面ガラス製のコアを使用する光ファイバに比べると透過率が落ちるため伝送損失が多く長距離通信には不向きです(約数十m程度)。 一般的にガラスファイバより安価に製造できるというメリットがあります。
PPPoEとは、イーサネットを使ってPPPというプロトコルを伝送する通信方式です。 インターネット利用者とISP事業者間の接続で多く利用されており、インターネットに接続する場合、ユーザIDとパスワードの入力が必要になります。 ポイント・トゥ・ポイント・プロトコル(PPP)はもともと、電話回線を使って通信するもので、それをイーサネットに対応させたものです。 「トンネル方式」とも呼ばれておりモデムやルータ、アダプタなど装置のトンネルを通過しなければならないためそこがボトルネックになることがあります。
QFJとは、表面実装形のICパッケージのことです。 ICチップ等の外形を樹脂や金属、セラミックで構成します。 プラスチックで構成したパッケージはPLCC(Plastic Leaded Chip Carrier)といいます。 形状は四角形で四辺からリードが出ており、リードの先端がアルファベットJのように内側に曲がっています。
QoSとは、機器やシステムが外部に提供するサービスの品質のことです。
特に、通信回線やネットワークに様々な種類の通信が混在しているとき、通信内容に応じてそれぞれに適した通信品質を確保することができます。
QRコードとは、文字や記号、制御コード等様々なデータを記録できる二次元コードのことです。
1994年に株式会社デンソーウェーブによって開発されました。
QRコードは、コードの3つの角に切り出しシンボルというマークがあり、縦横に正方形の点が並んでいるマトリックス方式で構成されています。
この切り出しシンボルにより、360度どの方向からでも高速に読み取ることができます。
従来のバーコードと比較すると、バーコードは一方向のみにデータを記録していますが、QRコードは縦横の二方向にデータを記録しているため大容量のデータが扱えます。
また、データの一部が汚損していても正確に読み取ることができるデータ復元機能があります。
QRコードは、生産や販売の管理、地図やURLの情報案内等幅広い分野に用いられています。
現在では携帯電話に読み取り機能が搭載され、データを簡単に得る方法として普及しています。
QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。
QVGAとは、コンピュータ画面の解像度320×240ドットのことです。
表示領域が解像度VGA(640×480ドット)の1/4 (quarter)であることからQVGAといいます。
主に、携帯電話やカーナビ等の携帯端末機の画面解像度に使われています。
また、ワンセグの解像度としても採用されています。
RAMとは、Random Access Memory(ランダムアクセスメモリ)の略称で、コンピュータの記憶装置に使用されます。 コンピュータのメインメモリ、物理メモリをRAMと呼ぶこともあり、現在多くのRAMが半導体素子から作られています。 RAMは情報の読み書きを随時行うことが可能ですが、電源を切ると記憶が失われるという性質を持っています。 この性質からRAMは揮発性メモリに分類されます。 電源を切っても記憶が失われない記憶装置にはROM、Read Only Memory(リードオンリーメモリ)と呼ばれる読み出し専用の記憶装置があり、BIOS、ファームウェア等の記憶に使用されることが多く、不揮発性メモリに分類されます。 RAMの種類としては、SRAM、DRAM等が有名です。
RGBとは、カラーモードのことで、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の3色で色を表します。
発光して色を変化させるため、3色を混ぜるほど明るい色になり白色に近づいていきます。
この方法を加法混色といいます。
主にパソコン、テレビ、携帯電話等のコンピュータ画面のカラーモードとして使われています。
幅広い色を表現できますが、コンピュータの画面上でしか表示できないため、印刷するときはCMYKに変換する必要があります。
RJ-11、ケーブルをつなぐコネクタ形状の一つで、2線式の電話線によく用いられる6ピンコネクタのことです。 モジュラージャックとも呼ばれます。 EthernetやISDNで使われるRJ-45に形状が似ていますが、こちらの方が一回り小さくなっています。 同一のコネクタにRJ-12やRJ-14があります。 これらは4線式の電話線に用いられるもので規格が異なるため、4線式の電話線にRJ-11を使用した場合は信号上の互換性は保証されません。 しかし4線式のものは2線式のRJ-11の上位互換であるため2線式の電話線にRJ-12やRJ-14は使用できます。
RoHSとは、EU(欧州連合)により策定された電気、電子機器に含まれる有害物質を規制するための指令であり、Restriction of Hazardous Substancesの略称です。 一般的にはRoHS指令と呼ばれます。 2003年に公布され、2006年7月に施行され、2013年1月3日に改正(指令:2011/65/EU)されました。 対象となる有害物質は、鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、PBB(ポリブロモビフェニル)、PBDE(ポリブロモジフェニルエーテル)の6種類です。 2006年7月以降、EU域内において発売される製品へ、この6種類の有害物質の使用を除外することが技術的に難しい製品や部品を除き、全面的に禁止されています。 また、2015年6月にはEU官報((EU)2015/863)が公示され、2019年7月22日より規制物質に新たにフタル酸4物質DEHP(フタル酸ビス(2-エチルヘキシル))、BBP(フタル酸ブチルベンジル)、DBP(フタル酸ジブチル)、DIBP(フタル酸ジイソブチル)が追加となり、これまでの6物質から10物質が規制されることになりました。
ROMとは、Read Only Memory(リードオンリーメモリ)の略称で、記録されている情報の読み出しのみが可能な記憶装置のことです。
読み出し専用メモリとも呼ばれます。
ROMは情報の記憶に電源を必要としない性質を持っています。この性質からROMは不揮発性メモリに分類されます。
一方、情報の記憶に電源を必要とする記憶装置にはRAM、Random Access Memory(ランダムアクセスメモリ)があり、揮発性メモリに分類されます。
RAMは情報の読み書きを随時行うことが可能という性質を持っています。
ROMは多くの場合BIOS、ファームウェア等の書き換えられては困る情報、書き換える必要のない情報を記憶させる際に使用されます。
また、DVD-ROM、CD-ROMのように読み出し専用、書き換え不可能な記憶媒体に関しても、ROMと呼びます。
SIP(Session Initiation Protocol)とは、通信プロトコルの一つで、セッション制御プロトコルのことです。
IETFにより標準化され、SMTP、HTTPとともにインターネットにおけるプロトコルとして注目されています。
セッション制御とは、セッション(2台のホスト間でのデータのやり取り)の開始、変更、終了といった基本的な機能を提供するもので、本来はインターネット会議の制御を目的に開発されたものです。
現在SIPは主に双方向リアルタイム通信に用いられ、VoIPを応用したインターネット電話等に使用されています。
また、SIPで各端末に振り分けられるアドレス形式は、電子メールアドレス形式に近いものを使用しているため、将来的には共通化も可能とされています。
SNTPとは、ネットワークを利用してネットワーク機器の時刻を正確に合わせるプロトコルのことです。 ネットワーク機器に内蔵されている時計は、時間の経過によりずれが生じます。 時刻がずれると、データの送受信や通信記録が機器同士で一致せず管理や分析が不可能になり、時刻を手動で合わせると手間がかかり誤差が出てしまいます。 そのため、自動的に時刻を同期するプロトコルとしてSNTPがあります。 SNTPは、階層的に構築されたネットワークを使用するNTPの機能を簡略化し、時刻を同期する機能のみに特化したプロトコルです。 NTPでは階層の最上位に時刻情報源があり、下位の階層に時刻情報を伝える仕組みですが、SNTPは階層になっていないため1つのサーバから時刻情報を取得する仕組みです。 SNTPとNTPは互換性があるため、互いのサーバから時刻情報を取得することができます。
sqとは、「スケア」と呼ばれ電線の導体の太さを表す指標であり、JIS規格により規定されています。 特により線の断面積を表すものであり、断面積=平方ミリメートルの英語読み「square mili-meter」が語源となっています。 導体サイズを表す際、日本では一般的にsqが使用されますが、アメリカではAWGを使用します。
▼電線 sq-AWG対応表 | |
---|---|
AWG(アメリカンワイヤゲージ) | sq(スケア) |
AWG30 | 0.05sq |
AWG28 | 0.08sq |
AWG26 | 0.12sq |
AWG24 | 0.2sq |
AWG22 | 0.3sq |
AWG20 | 0.5sq |
AWG18 | 0.75sq |
AWG16 | 1.25sq |
AWG14 | 2sq |
AWG12 | 3.5sq |
AWG10 | 5.5sq |
AWG8 | 8sq |
AWG6 | 14sq |
AWG4 | 22sq |
SSL(Secure Socket Layer)とは、Secure Socket Layerの略称で、インターネット上でデータを暗号化して送受信するプロトコルのことです。
SSLはNetscape Communicationsによりwebサーバとブラウザの間の安全な通信を確保するため開発されました。
SSLはTCPを用いた通信に対して使用することができます。
SSLでは、公開鍵情報や秘密鍵暗号、デジタル証明書、ハッシュ関数等のセキュリティ技術を組み合わせることによりデータ改ざん、盗聴、なりすましを防ぎます。
インターネットの会員登録ページのように個人情報を入力するものや、ショッピングサイトのようにクレジットカード番号等を入力、送受信するインターネットサイトに導入されています。
現在ではSSL3.0に変更を加えたTLS1.0の使用が一般的ですが、TLSもSSLに含まれ呼ばれる場合があります。なおTLS1.0はIETFでRFC2246として標準化されています。
STP(Shielded Twist Pair)とは、通信ケーブルの種類の一つで、2本の銅線をより合わせてついにしたものであるツイストペアケーブルの中で、表面に箔や編み込みによる電磁遮蔽シールド処理がされたもののことです。 Ethernet等の配線に用いられます。シールド付きより対線とも呼ばれます。 これに対して、シールドのないツイストペアケーブルは非シールドより対線またはUTP(Unshielded Twist Pair cable)と呼ばれます。 STPは、シールド処理の分だけUTPより値段が張りますが、ノイズを遮断する精度はUTPに勝ります。 STPはトークンリング方式等で使用されることが多く、工場等電磁ノイズの多い場所でよく使われます。
TCP(Transmission Control Protocol)とは、インターネットで利用されるプロトコルの一つで、伝送制御プロトコルといわれ、OSI参照モデルのトランスポート層にあたります。 TCPには、受信側の処理能力に合わせて送信側のパケット量を調整する「フロー制御」、受信したパケットの順番の間違いや破損を検出する「誤り制御」、ネットワークの混雑を検出し、送信するパケットの量調整する「輻輳制御」の3つの基本的な機能によって通信の信頼性を高めています。 データ転送等の信頼性の必要な場面でよく使用されています。
TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)とは、インターネットやインターネット標準の技術を用いて構築された企業内ネットワークであるイントラネットで標準的に使用されるプロトコルのことです。
TCP/IPではデータを小さなまとまりに分割して1つ1つ送受信するパケット通信の手順が規定されており、その手順に従うことで機器間の物理形態やOSが異なっていても相互に通信することが可能です。
1968年にアメリカのAT&T社のベル研究所で開発されたOSであるUNIXに標準で実装されたことにより急速に普及しました。
現在ではWindows等他のOSにも実装されており、世界で最も使用されているプロトコルです。
TTL(Transistor-Transistor Logic)とは、理論集積回路の一種で、バイポーラトランジスタと抵抗によって構成された理論回路のことです。
TTLは1962年にTexas Instruments社が開発した理論回路のシリーズ「SN7400」が始まりで、その後、高速版や低消費電力版等バリエーションを広げ、ロジックICの回路として普及しました。
現在では低コストでの製造、利用が可能なCMOSが登場したことにより、ロジックICはTTLに代わりCMOSがよく用いられています。
UL規格とは、UL(Underwriters Laboratories Inc.)が認定を行っている、アメリカにおいて主に電気製品に対する安全規格です。
UL規格の使命として、
(1)安全に関する規格を制定すること。
(2)その規格に基づいて各製品の試験を実施すること。
(3)その試験結果を保険業者、政府機関、関係団体、一般消費者等に公表すること。
の3つを掲げています。
UL規格における認証は、Listing認証とRecognition認証の2つに大きく分類することができます。
Listing認証は最終製品に対する認証を意味し、Recognition認証は製品内部で使われる部品に対する認証を意味します。
この認証の違いはULマークで分類されています。
また、カナダにおけるCSA規格取得している製品については、アメリカとカナダがMRA(Mutual Recognition Agreement)を
締結していることにより相互認証が行われC-ULとして認証されます。
USB 1.1とは、パソコンと周辺機器等の接続に用いるUSB規格のバージョンの1つです。
1996年にUSBの最初のバージョンであるUSB1.0が発表され、1998年にUSB1.0の周辺機器における消費電力の規格使用を改善したUSB1.1が発表されました。
USB1.1の転送規格には転送速度1.5MbpsのLS(Low Speed)モードと転送速度12MbpsのFS(Full Speed)があり、高速、大容量の通信が必要ないキーボードやマウス、モデム等はLSモードが使用され、大容量の通信を行うスキャナやプリンタ等はFSモードが使用されます。
現在では、USB1.1の上位互換であるUSB2.0が主流となっています。
USB 2.0とは、パソコンと周辺機器等の接続に用いるUSB規格のバージョンの一つです。 1996年にUSBの最初のバージョンであるUSB1.0が発表され、1998年にUSB1.0の周辺機器における消費電力の規格仕様を改善したUSB1.1が発表されました。 USB2.0はUSB1.1のバージョンアップ版となるUSB規格です。 USB2.0の転送規格には転送速度1.5MbpsのLS(Low Speed)モードと転送速度12MbpsのFS(Full Speed)モード、転送速度480MbpsのHS(High Speed)モードの3種類があります。 USB2.0はUSB1.1の上位互換であるため、USB1.1に準拠した周辺機器もUSB2.0でそのまま使用することが可能です。 しかしUSB1.1の機器とUSB2.0の機器が混在したネットワーク環境でUSBコントローラやUSBハブ等が USB2.0に対応していない場合、転送速度はUSB1.1の転送速度の12Mbpsになります。
USB 3.0とは、2008年11月に正式に規格が発表されたパソコンと周辺機器等の接続に用いるUSB規格のバージョンの1つです。
転送規格は転送速度が最大5GbpsのSuper Speedモードで、USB2.0の転送規格のHigh Speedモードの約10倍となっており、最大伝送距離は3mです。
通信方式はデータの送信と受信が同時に行うことができる全二重通信を採用しています。
ピンの数は従来のUSB規格より5本増えて9本になっていますが、従来のUSB規格との後方互換性を保っています。
またパソコンを介することなくUSB機器同士が直接通信することを可能とする技術の規格USB On-the-Go用の識別信号線を 確保しています。
データの送受信にはユニキャスト方式を採用しています。従来のUSB規格はブロードキャスト方式を採用しており、接続されている機器すべてと通信を行い、ホストとデバイス間でのデータの送受信を指令が送られてきた順に処理しています。
また、ホスト側と端末側でポーリング方式と呼ばれるデータが伝送できるかどうかの確認作業を行います。
それに対してユニキャスト方式ではポーリングは必要なく、通信したい機器とのみ1対1の通信が可能なため、ブロードキャスト方式に比べて効率の良いデータ伝送を行うことが可能です。
また必要な通信しか行わないため、使用する電力も低くなります。
USBハブとは、USB機器を複数接続するために、USBポート(接続口)を増設する中継器のことです。 USBハブ同士を多段に接続することで容易にUSBポートを増設でき、ハブは最大で5段まで、周辺機器は最大127台まで接続することができます。 また、給電方式の違いにより、パソコン本体からUSBケーブルで給電するバスパワー、ACアダプタ等でコンセントから電源を取るセルフパワー等があります。 バスパワーで供給される電力には制限があるため、バスパワー動作しているハブにバスパワー動作する周辺機器を接続すると電力不足で動作しない場合があります。 例えば、USBはケーブルに2.5Wしかかけることができず、このような場合には、セルフパワーのハブに切り替えることで問題解決することがあります。
USBバスパワー(USB bus power)とは、USBケーブルを通じてコンピュータ本体から電源を供給し、周辺機器を動作させる方法のことです。 USBバスパワー対応機器は電源コードを必要とせず、パソコンに接続するだけで動作します。 マウスや小型のイメージスキャナ、外付けCD-ROMドライブ、スピーカー等にUSBバスパワー対応の製品が多くあります。 ただし電圧5V±5%、消費電流500mA、消費電力2.5Wという制限があるため、バスパワーで動作するハブにバスパワー動作の周辺機器を繋ぐと電力不足になり、動作しない場合があります。 USBバスパワーに対して、機器が別途電源を供給する方式はUSBセルフパワーといいます。
UTPとは、通信ケーブルの一種です。シールド加工が施されていないものを指し、非シールドより対線とも呼ばれます。 UTPケーブルは電話線やイーサネット等で使用されます。 シールド加工が施されていないため、工場のようなノイズが発生する環境ではその影響を受ける恐れがありますが、シールド加工が施されたSTPケーブルよりも価格が安いことから、一般家庭や通常のオフィス環境のLAN等で多く利用されています。
Visual Studioとは、Microsoftが発行しているソフトウェア開発のための製品であり、Visual C++やVisual Basic等の複数のプログラミング言語に対応したソフトウェアを詰め合わせたものです。
Visual Studioを使用することにより、アプリケーションソフト、WEBサイト、WEBアプリケーションの作成が可能となります。
また作成したアプリケーションソフトの動作環境もWindowsに限定されず、Xbox360、PocketPCと幅広くなっています。
WAN(Wide Area Network)とは、広域通信網の略称です。 LAN、MANと比較し、物理的に離れた範囲をカバーするネットワークのことをWANと呼び、言葉としてはLANの対義語として使用されます。 広い意味ではインターネットと同様のネットワークといえ、また、本社⇔支社間をつなぐような社内LAN同士のネットワークもWANと呼ばれます。 WANの伝送媒体の種類としは、ISDN、専用回線、ATM等があります。
WDS(Wireless Distribution System)とは、無線LANアクセスポイント等の無線親機間の通信を無線で行う機能です。
無線親機間同士は無線で通信することができず、LANケーブル等を接続する必要がありましたが、WDS対応の無線親機同士であれば無線通信可能です。
この機能により通信距離の延長、壁等の障害物で電波が届きにくい場所への無線通信が可能になります。
WEP(Wired Equivalent Privacy)とは、無線通信における暗号化技術の一つです。無線通信は傍受が容易であるため、送信されるパケットを暗号化して傍受者に内容を知られないようにします。
WEPはRC4と呼ばれるストリーム暗号化手法をベースにした秘密鍵暗号方式で、IEEEによって標準化されています。
IEEE802.11bのセキュリティシステムとして採用されており、暗号化キーには64bit、または128bitの暗号化キーが使われています。
64bitよりも128bitの方が暗号強度が高く、通信の秘匿性が高いとされています。
しかし比較的容易に解読されてしまうことが判明したため、WEPの脆弱性の対策として、新たな暗号化技術であるWPAが2002年10月に登場しました。
Wi-Fiとは、IEEE802.11規格の無線LANの推進を行う業界団体Wi-Fi Allianceによって名付けられた無線LAN機器間の相互接続性を認証されたことを示す名称、ブランド名のことです。 Wi-Fi Alliance によって、IEEE802.11a/b/g/n対応製品が「Wi-Fi Certified」というWi-Fi認定が与えられると他社製品との互換性が保証されます。 認定製品には、「Wi-Fi Certified 802.11a」、「Wi-Fi Certified 802.11b/g」、「Wi-Fi Certified 802.11b/g/n」等、どの規格が保証されているのか表示されます。 また、Wi-Fiでは相互接続性の保証だけでなく、無線LAN暗号化方式の規格WPAやWPA2、無線LAN機器同士を容易に接続やセキュリティ設定できる規格WPS等も提唱しています。 Wi-Fiは、ノートパソコン、携帯電話等のモバイルコンピューティング機器だけでなく、ニンテンドーDSやPSP等の携帯ゲーム機、音楽プレイヤー、デジタルカメラ等の家電製品まで幅広く普及しています。
WiMAXとは、Worldwide Interoperability for Microwave Accessの略称で、 IEEE802.16-2004を基にした無線通信です。
業界団体のWiMAX Forumにより名付けられ、無線LAN機器間の相互接続性を認証されたことを示す名称、ブランド名のことです。
従来のIEEE802.11規格の無線LANとは異なり、広範囲の無線通信が可能であることから、山間部や離島といった光ファイバーやDSLの敷設が困難な地域に対してブロードバンド接続サービスを導入する手段として期待されている技術です。
IEEE802.16により構築されたネットワーク網をWireless MAN(Wireless Metropolitan Area Network)と呼びます。
IEEE802.16-2004規格では、最長伝送距離2~10km(出力によっては最長50km)、使用周波数は2~11GHz、最大伝送速度74.81Mbps(20MHz帯時)となっています。
またIEEE802.16e規格のモバイルWiMAXと呼ばれる無線通信もあります。
WPA(Wi-Fi Protected Access)とは、無線LANの業界団体Wi-Fi Allianceが2002年10月に提唱した無線LAN暗号化技術の規格のことです。 これまでの無線LANのセキュリティにはRC4と呼ばれるストリーム暗号化手法をベースにした秘密鍵暗号方式のWEP(Wired Equivalent Privacy)が採用されていましたが、容易に解読されてしまうことが判明したため、WEPの脆弱性の対策としてWPAが策定されました。 WPAはWEPのアクセスポイント等の識別子として認定されているSSIDとWEPキーに加えて、ユーザー認証機能を備え、暗号鍵を一定時間ごとに自動更新するTKIP(Temporal Key Integrity Protocol)と呼ばれる暗号化プロトコルを採用しています。 2004年9月に、WPAの新バージョンで米標準技術局(NICT)が定めた暗号化標準の「AES」を採用したWPA2が策定されました。 WPA2はWEP、TKIPに加えて、CCMPと呼ばれる暗号化プロトコルを採用しています。 より強力な暗号化が可能なAES(Advanced Encryption Standard)を採用しているため高いセキュリティ強度を持ちます。
XHTMLとは、正式名称をExtensible HyperText Markup LanguageといいWEB上のドキュメント、WEBページ構築に使用するHTMLをXMLの文法に適合するよう再定義したマークアップ言語です。 HTML同様W3Cにより仕様が策定されており、現在の最新VerはXHTML1.1となっています。 XHTMLではMathMLやSVG等のXMLの言語の埋め込みが可能となっています。 XHTMLが策定された背景には、インターネットをはじめとするオンラインでのデータのやり取りにXMLの仕様が想定されており、HTMLで作成されたドキュメントをXMLにより統一的に扱える環境の整備が必要となったことがあります。
YUVフォーマットとは、色を表す形式の1つです。
輝度信号Y、輝度信号と青の色差U、輝度信号と赤の色差Vを組み合わせて色を表現します。
人間の目は輝度に反応する網膜細胞が多くあるため、輝度に対しては敏感ですが彩度に対しては鈍感という特性があります。
YUVフォーマットはこの特性を利用し、彩度の情報を減らし輝度の情報を増やすことでデータを高圧縮することができます。
圧縮しても映像の画質が変わらないため、テレビ放送やDVD、ビデオファイル等に使われています。
また、YUVフォーマットで作成した映像をパソコンのディスプレイで表示させるためには、RGBに変換する必要があります。
ZIF(Zero Insertion Force socket)とは、CPUの脱着を行うソケットの機構の1つです。 ソケットの脇に取り付けられたレバーの上げ下げによってCPUチップの脱着を行います。 CPUのピンの数は高性能なもので数百本あります。 これらをソケットに脱着する際、ピンが曲がったり装着が甘く接触不良を起こす場合があります。 ZIFソケットではレバー操作によってCPU脱着を確実に行いこれらの問題を防ぎます。
ZigBeeとは、短距離無線規格のことです。 Bluetoothと同種の技術で、データ転送速度は最高250kbpsで、最大伝送距離は30m、1つのネットワークに最大で255台の機器を接続できます。 データ転送速度と最大伝送距離はBluetoothに劣りますが、アルカリ単3乾電池2本で約2年駆動するという低消費電力が最大の特長です。 転送速度が遅くてもよい家電の遠隔制御等に応用される予定です。 データ転送速度は使用する無線周波数帯によって異なり、2.4GHzでは250kbps、902~928MHzでは40kbps、868~870MHzでは20kbpsとなっています。 900MHz帯を用いたものは主にアメリカ向けの仕様、800MHz帯を用いたものは主にヨーロッパ向けの仕様になっており、日本国内で利用できるのは電波法の関係から2.4GHz帯を用いた仕様のみです。 日本国内でZigBee機器を使用する際は、その機器の性能が特定無線設備として技術基準適合証明または工事設計認証により、電波法で定められた技術基準を満たしている証明が必要です。
ZIPとは、画像や動画等のファイルの容量を小さくし、他のパソコンに送信したり、記憶媒体に保存するときに利用するファイル圧縮形式の1つです。 世界で最も広く利用されており、日本ではWindowsの普及と共に広がりました。 通常は拡張子に「.zip」が使用され、対応ソフトにはWindowsのWinZip、WinRAR等があります。 ZIPファイルを実行するには解凍ソフトが必要ですが、自己解凍形式で解凍ソフトが必要ないものもあります。 自己解凍ファイルはWinZip等で作成することができ、WinZipをインストールしていないパソコンでもファイルを解凍し実行することができます。