ダイヤトレンド株式会社

ユーザーズマニュアル

産業用PoEスイッチングハブDEH-GP10C

DEH-GP10C

この度は「 DEH-GP10C 」をお買い上げいただきまことにありがとうございます。本製品を正しく安全にご使用いただくため、ご使用の前に本書をよくお読みください。本書は「 DEH-GP10C 」のユーザーズマニュアルです。

安全に関するご注意

お使いになる人や他の人への危害・財産への損害を未然に防止するため、必ずお守りいただくことを次のように説明しています。ご使用の際は必ずお守りください。

お守りいただく内容の種類を次の絵表示で区分し説明しています。
  • 注意喚起このような絵表示は、気をつけていただきたい「注意喚起」の内容です。
  • 禁止このような絵表示は、してはいけない「禁止」の内容です。
  • 強制このような絵表示は、必ず実行していただく「強制」の内容です。

危険

この表示の欄は「死亡または重傷等を負う危険が切迫して生じることが想定される」内容です。

強制パソコンや周辺機器の指示する警告、注意を厳守する
動作不良の原因になります。
禁止分解、改造、直接半田付けしない
発熱・発火・破裂のおそれがあります。

警告

この表示の欄は「死亡または重傷等を負う可能性が想定される」内容です。

禁止本体に水等をかけたり、濡れた手でコネクタ部に触れたりしない
感電のおそれがあります。

注意

この表示の欄は「傷害を負う可能性または物的損害のみが発生する可能性が想定される」内容です。

禁止強い衝撃を与えない
本製品は精密電子機器ですので故障の原因になります。
強制煙が出たり、変なにおいがするときは電源を抜く
火災の原因になります。お買い上げ販売店または弊社に修理を依頼してください。
強制取り付け、取り外し時は電源を切ってから行う
感電や故障の原因になります。
強制本製品と機器の間隔を3cm 以上空けて設置する
使用環境によって本製品が熱を持ちやけどのおそれがあります。

概要

本書は「 DEH-GP10C 」の対応機種、仕様、使用方法を記載したものです。対応機種をご確認の上、正しくご使用くださいますようお願いいたします。
また、記載されていない機種につきましては、弊社サポート係までご確認ください。

特長
  • ギガビットイーサネットポート:10ポート
  • IEEE802.3af/at規格準拠 : 大容量のPoE対応機器に給電可能 (ポート1~8:30W)(8ポート合計最大240W)
  • 最大9kBまでのジャンボフレーム機能搭載
  • Auto MDI/MDI-X機能対応:ストレート・クロスケーブルを自動判別
  • オートネゴシエーション機能対応:通信速度と通信モードを自動的に最適化
  • 電源:DC48~57V(冗長電源)※1(逆極性保護)
  • 電源ラインにDC2000Vのサージ保護機能
  • イーサネットポートにDC6000VのESD保護機能搭載
  • 放熱性と高い耐久性を備えたIP40の金属筐体採用
  • DINレール取り付け可能
  1. 1系統での使用可能です。2系統入力することにより電源の冗長化が可能です。
パッケージの中身を確認する
  • DEH-GP10C1台
  • DINレール取り付けマウント(本体に付属)1個

万一不足がございましたら、お買い上げ販売店または弊社までご連絡ください。
シリアルNo.は側面ラベルに記載しております。

仕様

項目 DEH-GP10C
ネットワーク IEEE802.3、IEEE802.3u、IEEE802.3ab、IEEE802.3x、IEEE802.3af、IEEE802.3at
インタフェース 10Base-T/100Base-TX/1000Base-T
ポート数 RJ-45:10ポート
PoE 給電ポート ポート1~8
PoE 給電方式 Alternative-A (データ線利用1、2、3、6)
PoE 給電電力(MAX) ポート1~8:30W(IEEE802.3af/at 準拠)
8ポート合計:240W
伝送距離(MAX) イーサネット:100m
伝送速度(MAX) 1000Mbps
LED P1 P2
MTBF 350,000時間
電源 DC48~57V(冗長電源)※1(逆極性保護)
消費電力(MAX) 10W(PoE 無)/250W(PoE 有)
ESD保護 DC6000V
サージ保護 DC2000V
ケース材質 IP40 スチール
適合規格 CE/FCC(クラスA)
EN61000-4-2、EN61000-4-3、EN61000-4-4、EN61000-4-5、EN61000-4-6、EN61000-4-8、
IEC 60068-2-6、IEC 60068-2-27、IEC 60068-2-32
取付方法 DINレール取り付け
動作温度 -40~75℃
保存温度 -40~85℃
動作湿度 5~95% RH、結露なきこと
保存湿度 5~95% RH、結露なきこと
本体重量 630g ※2
  1. 1系統での使用可能です。2系統入力することにより電源の冗長化が可能です。
  2. DINレール取り付けマウントを含みます。

接続例

PoE対応機器と接続
PoE非対応機器と接続

PoE非対応機器と接続の場合、DEH-GP10Cは電力供給しません。

PoEスプリッターを接続し、PoE非対応機器に電力供給可能です。

電源接続

DEH-GP10Cは、DC48~57V電源をP1/P2どちらか一方に入力すると使用できます。
2系統入力することで電源の冗長化(二重化)が可能です。
プラス線とマイナス線を端子台の+端子と-端子にそれぞれ正しく接続します。
電力が供給されると正面のLEDのP1/ P2は緑色に点灯します。

【注意事項】

DEH-GP10Cの上面には接地用ネジが用意されています。
取り付け方法に関わらず、安全上必ず接地してください。

LED表示

DEH-GP10Cの前面に電源、通信状態を示すLEDが搭載されています。
LEDの表示内容は以下の通りです。

LED 状態 内容
P1 点灯 電源P1が通電中
消灯 電源P1が非通電
P2 点灯 電源P2が通電中
消灯 電源P2が非通電
UP LINK1~2
(上側)
点灯 接続中
点滅 データの送受信中
消灯 未接続
UP LINK1~2
(下側)
点灯 1000Mbps 接続中
消灯 10/100Mbps 接続中または未接続
PoE1~8
(上側)
点灯 接続中
点滅 データの送受信中
消灯 未接続
PoE1~8
(下側)
点灯 PoE給電中
消灯 PoE未給電

取り付け

DINレール取り付けキットは、製品出荷時にDEH-GP10Cに取り付けられています。
取付方法は下記になります。

  1. DINレール取付金具の中央部あたりをDINレール上部に当てる
  2. そのまま下に本体を下ろす
  3. 必ずDINレールが拡大図の位置に嵌まっていることを確認し、本体の下部をDINレールにカチッと音が鳴るまで押し当てる

外形図

トラブルシューティング

  1. LEDのP1またはP2が点灯しません。
       電源アダプタの容量や電源コードを確認してください。
  2. DEH-GP10Cのポート1~8のLED(上側)が点灯しません。
       ネットワーク構成状況を確認してください。 
  3. DEH-GP10Cのポート1~8のLED(下側)が点灯しません。
       PoE対応機器に接続されているか確認してください。

上記項目を確認したにも関わらずパケットが伝送されない場合は、再度ネットワーク構成状況を確認してください。

アフターサービスについて

アフターサービス
お客様の正常なご使用状態で万一故障した場合には、保証規定の内容に基づき修理致します。修理の際は、お買い上げ販売店または直接弊社にご依頼ください。
保証規定
  1. 保証期間は弊社から出荷して12ヶ月とします。
  2. 保証期間内に正常なご使用状態で万一故障した場合には、無償で修理致します。
  3. 保証期間内でも次のような場合には有償修理となります。
    1. 取り扱い上の誤りによる故障及び損傷
    2. お買い上げ後の輸送、移動、落下等による故障及び損傷
    3. 火災、地震、水害、落雷、その他天災地変、公害や異常電圧等による故障及び損傷
  4. 次のような場合、有償でも修理できない時があります。
    1. 内部基板が焼損して、修理価格が高額になる場合
    2. 不当な改造や修理による故障及び損傷
    3. このマニュアルに記載されていない機器に使用された場合
    4. このマニュアルに記載されていない方法で使用された場合
  5. 弊社はいかなる場合もお客様の逸失利益、特別な事情から生じた損害及び第三者からお客様に対してなされた損害賠償請求に基づく損害について一切責任を負いません。
  6. 本保証内容は、日本国内においてのみ有効です。
    本製品(ソフトウェアを含む)は日本国内仕様であり、弊社では海外での保守サービス及び技術サポートは行っておりません。海外への持ち出しに関しましてはお客様の責任において法令に従い実施されるものと致します。
    本製品は外国為替及び外国貿易法の「リスト規制品」に該当しません。日本国外への持ち出しの際も、国連武器禁輸国・地域(輸出令別表第3の2の地域)を除き、輸出許可申請は必要ありません。
    本製品はキャッチオール規制の対象である輸出貿易管理令別表第1の16項に該当します。キャッチオール規制で定められている要件に該当する場合は輸出許可が必要です。
安全保障貿易管理関連について

経済産業省 安全保障貿易管理(https://www.meti.go.jp/policy/anpo/index.html)

財団法人 安全保障貿易情報センター(https://www.cistec.or.jp/)