ダイヤトレンド株式会社

クイックセッティングマニュアル

産業用無線LANアダプタDAP-P3W6

DAP-P3W6

この度は「 DAP-P3W6 」をお買い上げいただきまことにありがとうございます。本製品を正しく安全にご使用いただくため、ご使用の前に本書及びユーザーズマニュアルをよくお読みください。本書は「 DAP-P3W6 」のクイックセッティングです。

本書に記載されている情報や仕様等は、2023年6月現在のもので予告なしに変更されることがあります。これに対しダイヤトレンド株式会社は一切の責任を負いません。また、本書の内容の全部及び一部はダイヤトレンド株式会社の許可なく、いかなる方法いかなる形でも複製、転写することは一切禁止されています。本製品(ソフトウェアを含む)は日本国内仕様であり、ダイヤトレンド株式会社では海外での保守サービス及び技術サポートは行っておりません。本製品の仕様及び本書の運用を理由とする結果の影響については、いかなる責任も負いかねますのでご了承ください。Diatrendはダイヤトレンド株式会社の登録商標です。その他の記載された社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。

安全に関するご注意

お使いになる人や他の人への危害・財産への損害を未然に防止するため、必ずお守りいただくことを次のように説明しています。ご使用の際は必ずお守りください。

お守りいただく内容の種類を次の絵表示で区分し説明しています。
  • 注意喚起このような絵表示は、気をつけていただきたい「注意喚起」の内容です。
  • 禁止このような絵表示は、してはいけない「禁止」の内容です。
  • 強制このような絵表示は、必ず実行していただく「強制」の内容です。

危険

この表示の欄は「死亡または重傷等を負う危険が切迫して生じることが想定される」内容です。

強制パソコンや周辺機器の指示する警告、注意を厳守する
動作不良の原因になります。
禁止分解、改造、直接半田付けしない
発熱・発火・破裂のおそれがあります。

警告

この表示の欄は「死亡または重傷等を負う可能性が想定される」内容です。

禁止本体を水等に浸したり、濡れた手で触れたりしない
感電のおそれがあります。

注意

この表示の欄は「傷害を負う可能性または物的損害のみが発生する可能性が想定される」内容です。

禁止強い衝撃を与えない
本製品は精密電子機器ですので故障の原因になります。
禁止本製品に重いものを載せない
本製品は精密電子機器ですので故障の原因になります。
禁止本製品付属の専用PoEアダプタまたはIEEE802.3at準拠したPoEハブ/インジェクタ以外で給電しない
故障の原因となります。また本製品同梱の専用PoEアダプタはほかの機器に使用しないでください。
強制煙が出たり、変なにおいがするときは電源を抜く
火災の原因になります。お買い上げ販売店または弊社に修理を依頼してください。
強制取り付け、取り外し時は電源を切ってから行う
感電や故障の原因になります。
強制通信中に抜き差ししない
エラー等が発生し機械の誤作動につながるおそれがあります。
  

製品に関するご注意

DAP-P3W6は日本の電波法における「小電力データ通信システムの無線局の無線設備」として技術基準適合証明を受けているため、無線免許は必要ありません。また、DAP-P3W6は日本国内の電波法により認定を受けたものであるため海外では使用できません。DAP-P3W6を分解及び改造する、本体に貼ってある証明ラベルを剥がす等の行為を行うと法律で罰せられることがあります。5GHz帯を使用する場合、5.2GHz、5.3GHz帯域の電波の屋外での使用は電波法により禁じられています。また5.3GHz、5.6GHz帯域の電波を使用する場合は気象レーダーなどの干渉を避けるためのDFS機能により一時的に通信が途切れる可能性があります。

安全に関する警告

  1. 安全を確保し、DAP-P3W6を適切に設定するために、この安全に関する警告をお読みください。
  2. 初めてDAP-P3W6を設定する場合、安全のため非常時に対応できる方の協力を得てください。
  3. 安全上及び正常な動作のために、電力線や電話線から離して設置してください。
  4. DAP-P3W6を安全に設置するために、設置の前に後述の「設置に関する警告」をお読みください。
  5. システムの動作中は、DAP-P3W6の正面に立たないでください。伝送時に強い磁界が発生します。

設定に関するご注意

無線及びネットワークについての詳しい知識が必要です。
無線及びネットワーク設定に詳しい管理者がセットアップを行ってください。

設置に関する警告

  1. DAP-P3W6を正しく設置するために、この設置に関する警告をお読みください。
  2. DAP-P3W6を設置する際、次のことに注意してください。
    • 高い場所等に設置する場合に金属製のはしごを使用しないでください。
    • 雨の日や風の強い日には設置しないでください。
    • 絶縁性の靴、手袋を使用し、長袖のシャツまたはジャケットを着用して設置してください。
  3. DAP-P3W6周辺に避雷器を設置することで、雷による故障が軽減される可能性があります。
    雷による故障は保証できません。
  4. DAP-P3W6への電力供給には付属の専用PoEアダプタまたはIEEE802.3atに準拠したPoEハブ/インジェクタのみ対応しています。
    他のものを使用すると故障するおそれがあります。
  5. アンテナを取り付ける際は必ず電源を切った状態で行ってください。
  6. DAP-P3W6は2.4GHz/5GHz帯の無線電波を使用するため電子レンジ等の産業・科学・医療用機器の他、移動体識別用の構内無線局及び特定小電力無線局等に対して電波干渉を引き起こす恐れがあります。
    万一DAP-P3W6を使用した際に他の機器に対して電波干渉が生じた場合、DAP-P3W6の使用周波数を変更するか電波の発射を停止した上で、干渉が起こらないよう出力電力を調整する、パーティションを区切るなどの処置を行ってください。
  7. DAP-P3W6を設置する場合は電気溶接機等の強いノイズを発生させる機器の近辺に設置しないでください。
  8. DAP-P3W6背面にあるアース端子に付属のアース線を接続することで電磁ノイズに関する問題の解決ができることがあります。
無線LAN製品ご使用時におけるセキュリティに関するご注意

無線LANでは、LANケーブルを使用する代わりに、電波を利用してパソコン等と無線アクセスポイント間で情報のやり取りを行うため、電波の届く範囲であれば自由にLAN接続が可能であるという利点があります。
その反面、電波はある範囲内であれば障害物(壁等)を越えてすべての場所に届くため、セキュリティに関する設定を行っていない場合、以下のような問題が発生する可能性があります

  • 通信内容を盗み見られる
    悪意ある第三者が、電波を故意に傍受し、IDやパスワード又はクレジットカード番号等の個人情報・メールの内容等の通信内容を盗み見られる可能性があります。
  • 不正に侵入される
    悪意ある第三者が、無断で個人や会社内のネットワークへアクセスし、個人情報や機密情報を取り出す(情報漏洩)・特定の人物になりすまして通信し不正な情報を流す(なりすまし)傍受した通信内容を書き換えて発信する(改ざん)・コンピュータウイルスなどを流しデータやシステムを破壊する(破壊)などの行為をされてしまう可能性があります。

本来、無線カードやアクセスポイントは、これらの問題に対応するためのセキュリティの仕組みを持っていますので、無線LAN製品のセキュリティに関する設定を行って製品を使用することで、その問題が発生する可能性は少なくなります。

セキュリティの設定を行わないで使用した場合の問題を充分理解した上で、お客様自身の判断と責任においてセキュリティに関する設定を行い、製品を使用することをお奨めします。

社団法人・・・電子情報技術産業協会(JEITA) 無線セキュリティに関するガイドライン(改訂版)

概要

本書では、DAP-P3W6の接続に関する基本的な設定について説明します。詳細な設定方法、設置方法、取り扱い及び各機能につきましては弊社ホームページよりDAP-P3W6ユーザーズマニュアルをダウンロードしてご確認ください。
また、本書はDAP-P3W6が工場出荷直後の初期値の状態での手順を説明しています。設定直後に再度本書に沿って設定を行う場合は、変更した設定(IPアドレス等)に置き換えてお読みいただくか、設定を工場出荷値に初期化してから設定してください。設定を工場出荷値に初期化する場合は、DAP-P3W6の電源が入った状態で専用PoEアダプタのRESETボタンを10〜20秒長押ししてください。

特長
  • IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax無線LAN規格に準拠(電波周波数:2.4GHz、5GHz)
  • 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T/2.5GBASE-T対応のRJ-45イーサネットポート
  • 最大574Mbps/2.4GHzおよび1,200Mbps/5GHzの高速無線通信をサポート
  • 2×2 MIMO技術対応
  • 双方向MU-MIMO、OFDMA対応で複数の機器と効率的に高速通信が可能
  • 5GHz 2本、2.4GHz 2本の無指向アンテナ(5dBi)
  • ビームフォーミング機能対応 ※1
  • アクセスポイント、クライアントブリッジ、WDS(アクセスポイント、ブリッジ、ステーション)、メッシュ※2モードをサポート
  • IEEE802.3at準拠のPoEによる電力供給に対応 ※3
  • IP67の保護構造による耐候性/防塵防水性
  • WPA3/WPA2-PSK(AES)、OWEの無線LANセキュリティ規格及び、IEEE802.1X認証に対応
  • WMM(Wi-Fi Multimedia)サポート
  • Webブラウザによる簡単設定
  • ネットワーク管理のためのSNMPv1/v2c/v3、MIB-I/IIをサポート
  • Auto MDI/MDI-X機能に対応
  • スパニングツリープロトコル(STP)サポート
  • ポール取り付け、壁掛け取り付け可能
パッケージの中身を確認する
  • DAP-P3W61台
  • 専用PoEアダプタ1個 注1
  • ACコード(1.2m)1本
  • 標準アンテナ(5dBi)5GHz、2.4GHz各2本 注2
  • ポール取り付けリング(適合ポール外径35~63mm)2個
  • 取り付け用ブラケット1個
  • 取り付け用ビスセット2セット
  • アース線(1.8m)&ビスセット1セット

万一不足がございましたら、お買い上げ販売店または弊社までご連絡ください。
お問い合わせの際は製品背面シールに記載のシリアルNo.をご確認ください。

  1. 専用PoEアダプタはDAP-P3W6専用です。他の機器に使用しないでください。
  2. 指定のアンテナ以外はご使用できません。指定のアンテナ以外のご使用は電波法違反となります。
    また、電波法は日本国内のみ取得しています。
  3. クライアント側もビームフォーミングに対応している必要があります。
  4. WDS、メッシュ接続はDAP-P3W6同士でのみ対応可能です。
  5. 最長100mまで対応可能です。

仕様

項目 DAP-P3W6
ネットワーク規格 ワイヤレス IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
イーサネット IEEE802.3 /u/ab/bz
電波周波数 ※1 2.4GHz、5GHz
伝送速度
(MAX)
2.4GHz 574Mbps  11ax時
5GHz 1,200Mbps 11ax時
イーサネット 2.5Gbps
ポート数 RJ-45:1ポート(PoE)
標準アンテナ 注1 2.4GHz 5dBi無指向アンテナ 2本
5GHz 5dBi無指向アンテナ 2本
ユーティリティソフトウェア 設定ユーティリティ (Webブラウザからアクセス)
対応Webブラウザ Google Chrome、Microsoft Edge、Mozilla Firefox
セキュリティ OWE、WPA2、WPA3、IEEE802.1X認証
電源 PoE給電(規格IEEE802.3at)
専用PoEアダプタ※2 入力 AC100~240V ※3
出力 54V
消費電力(MAX) 15.9W
MTBF 630,585時間
適合規格 TELEC、EN55032/35、EN61000-3-2、EN61000-3-3、
EN61000-4-2、EN61000-4-3、EN61000-4-4、
EN61000-4-5、EN61000-4-6、EN61000-4-8、
IEC 60068-2-6、IEC 600068-2-27
取付方法 ポール取り付け、壁掛け取り付け
動作温度 -20~60℃
保存温度 -30~80℃
動作湿度 90% RH以下、結露なきこと
保存湿度 90% RH以下、結露なきこと
保護構造 IP67
外径寸法(W×D×H) 124.0×47.0×190.0mm(アンテナ部及び突起部含まず)
本体重量 735g(アンテナ部及び付属品含まず)
  1. 指定のアンテナ以外でのご使用は電波法違反となります
    また、電波法は日本国内のみ取得しています。
  2. 5GHz帯を使用する場合、5.2GHz、5.3GHz帯域の電波の屋外での使用は電波法により禁じられています
    また5.3GHz、5.6GHz帯域の電波を使用する場合は気象レーダーなどの干渉を避けるためのDFS機能により一時的に通信が途切れる可能性があります。
  3. 付属のPoEアダプタはDAP-P3W6以外に使用しないでください。
  4. PoEアダプタは~AC240Vの対応ですが付属のACコードは~125Vまでとなっております。

設定

各モードで使用する場合のDAP-P3W6及び接続する周辺機器のIPアドレス設定までの手順について説明します。

各機能の詳細についてはユーザーズマニュアルをご参照ください。またセキュリティに関する設定も行ってください。

ユーザーズマニュアルの参照はこちらから

1.有線イーサネット機器を無線化して無線LAN機能搭載のパソコンと接続する場合

【DAP-P3W6の設定箇所】
  • 動作モード:アクセスポイント
  • IPアドレス:任意
  • SSID:任意
  1. 接続するイーサネット機器、DAP-P3W6、パソコンに割り当てるIPアドレスを決めます。※2 ※3 (例)
    • イーサネット機器(A)(有線):192.168.0.2
    • DAP-P3W6(B):192.168.0.10
    • パソコン(C)(無線):192.168.0.20
    サブネットマスクは各機器「255.255.255.0」に設定
  2. 接続するイーサネット機器(A)のIPアドレスを設定します。例として今回は「192.168.0.2」に設定します。イーサネット機器のIPアドレスの設定方法はご使用のイーサネット機器の取扱説明書等をご確認ください。
  3. DAP-P3W6(B)と専用PoEアダプタをLANケーブルで接続してください。このとき、専用PoEアダプタの「PoE」と記載のあるポートをDAP-P3W6に接続してください。※4
  4. パソコンと専用PoEアダプタをLANケーブルで接続してください。このとき、専用PoEアダプタの「LAN」と記載のあるポートをパソコンに接続してください。※4
  5. パソコンからDAP-P3W6(B)にアクセスするため、パソコンの「ローカルエリア接続」(有線)で使用するIPアドレスをDAP-P3W6(B)と同じネットワーク上に設定してください。この時、DAP-P3W6(B)のIPアドレス(初期値:192.168.1.1)と同じIPアドレスは設定できません。例として今回はパソコンのIPアドレスを「192.168.1.10」に設定します。
  6. DAP-P3W6(B)の電源を入れてください。Webブラウザを起動し、アドレスバーにDAP-P3W6(B)のIPアドレス(初期値:192.168.1.1)を入力してください。
  7. 設定ユーティリティが起動しますので、ユーザー名(初期値:admin)とパスワード(初期値:admin)を入力し、「ログイン」をクリックしてください。ログインするとパスワードの変更画面が表示後、デバイス状態が表示されます。
  8. DAP-P3W6 (B) の工場出荷値は「動作モード」が「アクセスポイント」に設定されているため、IPアドレスのみ設定します。 「ネットワーク」-「基本」から「IPv4設定」の「IPネットワーク設定」で「静的IP」を選択してIPアドレスを設定値「192.168.0.10」に設定します。ゲートウェイは同じネットワーク上にあるゲートウェイのIPアドレスを設定してください。特に必要なければ空欄でも構いません。「保存」、「適用」をクリックし設定を完了してください。
  9. 使用するイーサネット機器(A)と専用PoEアダプタをLANケーブルで接続してください。このとき、専用PoEアダプタの「LAN」と記載のあるポートをイーサネット機器と接続してください。※4
  10. DAP-P3W6(B)のIPアドレスを設定した後、パソコン(C)の「ワイヤレスネットワーク接続」(無線)で使用するIPアドレスを設定値「192.168.0.20」に設定します。

以上で設定は完了です。
パソコン(C)の無線LANアダプタを使用してDAP-P3W6(B)のSSID「DiatrendXXXXXX_1」に接続すれば、イーサネット機器(A)と接続できます。「XXXXXX」は2.4GHzのMACアドレスの下6桁です。

2.有線イーサネット機器同士を無線で接続する場合
~アクセスポイント/クライアントブリッジ編~

【DAP-P3W6の設定箇所】
  • 動作モード:アクセスポイント/クライアントブリッジ
  • IPアドレス:任意
  • SSID:任意
  1. 接続するイーサネット機器、DAP-P3W6に割り当てるIPアドレスを決めます。 ※2 ※3 (例)
    • イーサネット機器(A)(有線):192.168.0.2
    • イーサネット機器(B)(有線):192.168.0.30
    • DAP-P3W6(C):192.168.0.10(アクセスポイント)
    • DAP-P3W6(D):192.168.0.11(クライアントブリッジ)
    サブネットマスクは各機器「255.255.255.0」に設定
  2. イーサネット機器(A)と「アクセスポイント」モードで使用するDAP-P3W6(C)の設定については設定用のパソコンを用いて行ってください。設定については、「1 有線イーサネット機器を無線化して無線LAN機能搭載のパソコンと接続する場合」の1~9をご参照ください。
  3. イーサネット機器(B)のIPアドレスを設定値「192.168.0.30」に設定してください。
  4. 「クライアントブリッジ」モードで使用するDAP-P3W6(D)を「1.有線イーサネット機器を無線化して無線LAN機能搭載のパソコンと接続する場合」の1~7までの手順で設定し、設定ユーティリティにログインしてください。
  5. 「ネットワーク」-「基本」から「IPv4設定」の「IPネットワーク設定」で「静的IP」を選択してDAP-P3W6(D)のIPアドレスを設定値「192.168.0.11」に設定します。「保存」、「適用」をクリックし設定を完了してください。
  6. 設定用のパソコンのIPアドレスを「192.168.0.X」(この場合Xは0、2、10、11、30、255以外の1~254の値)に設定します。Webブラウザを起動して、アドレスバーに手順5で設定したDAP-P3W6(D)のIPアドレス「192.168.0.11」を入力し、再度設定ユーティリティにログインしてください。
  7. 今回2.4GHzを使って接続する設定を示します。「ネットワーク」-「ワイヤレス」で、「2.4GHz」の「動作モード」を「アクセスポイント」から「クライアントブリッジ」に変更します。 「ワイヤレス設定 - 2.4GHz」の「SSID」に「アクセスポイント」で使用するDAP-P3W6(C) のSSIDを入力してください。「保存」、「適用」をクリックし設定を完了してください。
  8. 設定が適用された後、「概要」-「接続」で接続リストに接続先のDAP-P3W6のMACアドレスが表示されていれば接続成功です。※5

以上で設定は完了です。
DAP-P3W6(D)と設定用のパソコンを接続しているLANケーブルを設定用のパソコンから外しイーサネット機器(B)に接続すれば、イーサネット機器(A)、(B) 同士の通信が可能です。このとき、専用PoEアダプタの「LAN」と記載のあるポートをイーサネット機器に接続してください。※4

3.有線イーサネット機器同士を無線で接続する場合
~WDSブリッジ編~

【DAP-P3W6の設定箇所】
  • 動作モード:WDSブリッジ
  • IPアドレス:任意
  • チャネル:任意
  • MACアドレス:DAP-P3W6の背面にMACアドレスを記載したシールが貼られています。
    WDSブリッジで使用する周波数のMACアドレスをご参照ください。
  1. 接続するイーサネット機器、DAP-P3W6に割り当てるIPアドレスを決めます。 ※2 ※3 (例)
    • イーサネット機器(A)(有線):192.168.0.2
    • イーサネット機器(B)(有線):192.168.0.30
    • DAP-P3W6(C):192.168.0.10(アクセスポイント)
    • DAP-P3W6(D):192.168.0.11(クライアントブリッジ)
    サブネットマスクは各機器「255.255.255.0」に設定
  2. イーサネット機器(A)のIPアドレスを設定した後、DAP-P3W6(C)の設定を行うため設定用のパソコンを用いて「1.有線イーサネット機器を無線化して無線LAN機能搭載のパソコンと接続する場合」の1~7までの手順で設定し、設定ユーティリティにログインしてください。
  3. 「ネットワーク」-「基本」から「IPv4設定」の「IPネットワーク設定」で「静的IP」を選択してDAP-P3W6(D)のIPアドレスを設定値「192.168.0.10」に設定します。「保存」、「適用」をクリックし設定を完了してください。
  4. 設定用のパソコンのIPアドレスを「192.168.0.X」(この場合Xは0、2、10、11、30、255以外の1~254の値)に設定します。Webブラウザを起動して、アドレスバーに手順3で設定したDAP-P3W6(C)のIPアドレス「192.168.0.10」を入力し、再度設定ユーティリティにログインしてください。
  5. 今回2.4GHzを使って接続する設定を示します。
    「ネットワーク」-「ワイヤレス」で、「2.4GHz」の「動作モード」を「アクセスポイント」から「WDSブリッジ」に変更します。「WDSブリッジ」に変更すると「2.4GHz」の「チャネル」は「Ch 1」に割り当てられます。「チャネル」 - 「設定」をクリックすると確認できます。
    「WDSリンク設定 - 2.4GHz」の「MACアドレス」の「モード」を「有効」にして接続先のDAP-P3W6(D) の2.4GHzのMACアドレスを入力します。「保存」、「適用」をクリックし設定を完了してください。
    DAP-P3W6のMACアドレスの値は、DAP-P3W6背面にMACアドレスを記載したシールが貼られていますのでご確認ください。(表記例 2.4GHz MAC: 1C825920XXXX)※6
  6. DAP-P3W6(D)もIPアドレスの設定、「2.4GHz」の「動作モード」を「WDSブリッジ」への変更及び「WDSリンク設定 - 2.4GHz」の「MACアドレス」にDAP-P3W6(C)の2.4GHz MACアドレスの設定を行ってください。
  7. イーサネット機器(B)のIPアドレスを設定値「192.168.0.30」に設定してください。

以上で設定は完了です。
DAP-P3W6(C)にイーサネット機器(A)を、DAP-P3W6(D)にイーサネット機器(B)を接続すれば、イーサネット機器(A)、(B)同士の通信が可能です。このとき、専用PoEアダプタの「LAN」と記載のあるポートをイーサネット機器に接続してください。

  1. IEEE802.11a/b/g/n/ac/axのいずれかの無線LANに対応したパソコンをご使用ください。
  2. LANケーブルは付属していません。下記のLANケーブルをご用意ください。
    • カテゴリ5e以上
    • ストレートケーブルまたはクロスケーブル
    防塵防水性能を保つためには外径4.5~6.5mmのLANケーブルをご用意ください。
    LANケーブルのコネクタにカバーなどがあると防水コネクタが閉まらない可能性があります。
  3. IPアドレスは設定例です。お客様のご使用になる環境に合わせてアドレス、サブネットマスクを割り当ててください。
  4. 接続ポートを間違えないでください。システムが故障する原因になります。
  5. 接続ができない場合は各DAP-P3W6を再起動して接続をやり直してください。
  6. MACアドレスは2桁ずつ半角英数字で入力してください。
    大文字、小文字はどちらでもかまいません。

各機能の詳細についてはユーザーズマニュアルをご参照ください。
また、セキュリティに関する設定も行ってください。ユーザーズマニュアルは弊社ホームページよりダウンロードして使用してください。

ダウンロードはこちらから

外形図

none

アフターサービスについて

アフターサービス
お客様の正常なご使用状態で万一故障した場合には、保証規定の内容に基づき修理致します。修理の際は、お買い上げ販売店または直接弊社にご依頼ください。
保証規定
  1. 保証期間は弊社から出荷して12ヶ月とします。
  2. 保証期間内に正常なご使用状態で万一故障した場合には、無償で修理致します。
  3. 保証期間内でも次のような場合には有償修理となります。
    1. 取り扱い上の誤りによる故障及び損傷
    2. お買い上げ後の輸送、移動、落下等による故障及び損傷
    3. 火災、地震、水害、落雷、その他天災地変、公害や異常電圧等による故障及び損傷
  4. 次のような場合、有償でも修理できない時があります。
    1. 内部基板が焼損して、修理価格が高額になる場合
    2. 不当な改造や修理による故障及び損傷
    3. このマニュアルに記載されていない機器に使用された場合
    4. このマニュアルに記載されていない方法で使用された場合
  5. 弊社はいかなる場合もお客様の逸失利益、特別な事情から生じた損害及び第三者からお客様に対してなされた損害賠償請求に基づく損害について一切責任を負いません。
  6. 本保証内容は、日本国内においてのみ有効です。
    本製品(ソフトウェアを含む)は日本国内仕様であり、弊社では海外での保守サービス及び技術サポートは行っておりません。海外への持ち出しに関しましてはお客様の責任において法令に従い実施されるものと致します。
    本製品は外国為替及び外国貿易法の「リスト規制品」に該当しません。日本国外への持ち出しの際も、国連武器禁輸国・地域(輸出令別表第3の2の地域)を除き、輸出許可申請は必要ありません。
    本製品はキャッチオール規制の対象である輸出貿易管理令別表第1の16項に該当します。キャッチオール規制で定められている要件に該当する場合は輸出許可が必要です。
安全保障貿易管理関連について

経済産業省 安全保障貿易管理(https://www.meti.go.jp/policy/anpo/index.html)

財団法人 安全保障貿易情報センター(https://www.cistec.or.jp/)

注意:電波法は日本国内のみ取得しています。