保護等級(International Protection)

保護等級とは、JIS(日本工業規格)、IEC(国際電気標準会議)によって定められた、電気機器内への異物の侵入に対する保護の等級です。 IP68、IP65等と表記され、これは第一特性(人体及び固形物に対する保護等級0~6)と第二特性(水の侵入に対する保護等級0~8)の組み合わせになっています。

IP
(例) IP65の場合
第一特性数値が6、第二特性数値が5となり、「粉塵が内部に侵入せず、いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない」保護等級ということになります。

第一特性(人体及び固形物に対する保護等級0~6)

数値 保護の説明
0 特に保護されていない。
1 人体の表面積の大きな部分、例えば手等が誤って内部の充電部や可動部に接触する恐れがない。
2 指先、または長さが80mmを超えない指先類似物が内部の充電部や可動部に接触する恐れがない。
3 直径または厚さが2.5mmを超える工具やワイヤ等の固形物体が内部に侵入しない。
4 直径または厚さが1.0mmを超えるワイヤや鋼帯等の固形物体の先端が内部に侵入しない。
5 粉塵が内部に侵入することを防止する。若干の粉塵の侵入があっても正常な運転を阻害しない。
6 粉塵が内部に侵入しない。

第二特性(水の浸入に対する保護等級0~8)

数値 保護の説明
0 特に保護されていない。
1 鉛直に落下する水滴によって有害な影響を受けない。
2 正常な取付位置より15度以内の範囲で傾斜したとき、鉛直に落下する水滴によって有害な影響を受けない。
3 鉛直から60度以内の噴霧状に落下する水によって有害な影響を受けない。
4 いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない。
5 いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない。
6 波浪またはいかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない。
7 規定の圧力、時間で水中に浸漬しても有害な影響を受けない。
8 製造者によって規定される条件に従って、連続的に水中に置かれる場合に適する。 原則として完全密閉構造である。

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